中国教育省、CUDAプログラミングのカリキュラムを全国の大学に導入|NVIDIA
 

中国教育省、CUDAプログラミングのカリキュラムを全国の大学に導入

 
 

今後、コンピューティングや科学のプロフェッショナルにとって GPUベースの並列処理に関するスキルが重要となる

2011年12月14日 - GTCアジア(北京) -NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO: ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、中国教育省が、NVIDIA® CUDA®アーキテクチャを中心としたプログラミング・コースを2012年後半から中国各地の大学、数百校で提供し、CUDAと並列プログラミングのベスト・プラクティスを学ぶ機会を毎年、2万人もの学生に与えることを計画していると発表しました。

NVIDIAは、中国教育省国家高級課程資源センターと協力し、「GPUベースの並列処理」というコースを新たに開発しました。このコースでは、コンピューティング・システムがヘテロジニアスな場合についてもGPUベースの場合についても、並列プログラミングのあらゆる側面を学び、理学や工学のさまざまな分野においてその知識を活用できるようになります。

中国教育省高等教育局のリー・マオグオ(Li Maoguo)局長は、次のように述べています。「知識経済の時代に入り、グローバルな環境で学生が競争力を身につけるためには技術教育が重要になりました。今後は大学も産業界から先端技術を学び、産業界と協力して優れたカリキュラムを生みだしてゆくべきです。これは、近代中国社会の構築に資する、能力の高い人材を供給するという高等教育の目的にも合致するものだと言えます。」

CUDAプログラミング・コースの目標は、学生が並列処理の基礎をしっかり身につけること、また、現実世界の問題を解く際に利用するアルゴリズムやプログラムの設計についてもその基礎をしっかり身につけることです。そのため、GPUハードウェア構成、プログラミングモデル、メモリー・モデル、アプリケーション高速化、データレベルの並列アルゴリズム、並列計算複雑度解析など、並列プログラミングのさまざまな概念をカバーするものとなっています。

中国国家課程資源センター(CNCRC)のワン・ホンギュ(Wang Hongyu)副所長は、次のように述べています。「CNCRCとNVIDIAが一緒にカリキュラムを開発するというのは、中国における教育改革の現況とも合致するものであり、並列処理コンピューター教育を導入することはそのよい実例にもなります。今回のカリキュラムは、学生の能力を高めて競争の激しい就職戦線に送りだすという意味で大きな役割を果たしてくれるものと思います。CNCRCではさまざまな業界について優れたカリキュラムを開発したいと考えていますが、今回の協力関係は、そのためのパイロット・プロジェクトとして有数の重要度を持つものでもあります。」

清華大学IME(Institute of Microelectronics)のデン・ヤンドン(Deng Yangdong)准教授は、次のように述べています。「GPUは最高にパワフルなコンピューティング・デバイスとなっており、近年、コンピューティングを大幅に改革しつつあります。GPUが普及したこと、かつ、簡単に使えるCUDA並列プログラミング・モデルがあることから、我々は、未来のエンジニアや研究者に最新の並列プロセッサーが持つパワーを活用してイノベーションの新たな波を起こすやり方を教えられるようになったわけです。」

新しいCUDAプログラミング・カリキュラムをコンピューター・サイエンス、電子工学、およびその関連分野の学生に選択科目として提供する予定の大学に、西安の長安大学があります。このほか、清華大学華南理工大学なども、来年の春学期からコースを提供する予定です。そして2012年後半には、中国各地の大学で幅広く提供される予定です。

NVIDIAの研究担当ディレクター、デイビッド・リュプケ(David Luebke)は、次のように述べています。「GPUコンピューティングは、大学や工学・理学のプロフェッショナルに普及し、幅広い分野で研究や発見を推進しつつあります。並列プログラミングの採用は今後も世界各地で急速に進むはずですし、今回のようなコースは、次世代のプログラマーにとって欠くことのできないものであると我々は考えています。NVIDIAは、今後とも国家高級課程資源センターと協力し、CUDAやGPUコンピューティングについて新たなコースを追加し、中国教育界に提供してゆく所存です。」

CUDAはNVIDIAの並列コンピューティング・アーキテクチャーで、GPUのパワーを活用してコンピューティング・パフォーマンスを劇的に高めることができます。NVIDIA CUDA GPUはCUDA C/C++/Fortran、OpenCL、DirectComputeはもちろん、先日発表されたMicrosoft C++ AMPまで、GPUコンピューティング・プログラミングモデルのAPIと言語はすべてをサポートしています。CUDAプログラミングモデルをカリキュラムに組みこんでいる大学は、470校を超えています。NVIDIA CUDAテクノロジに関する詳しい情報は、CUDAウェブサイトをご覧ください。

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About NVIDIA
NVIDIAは、1999年にグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)を発明し、コンピュータグラフィックスのパワーを世界に知らしめました。マルチコア・プロセッサーであるGPUは、PCゲームの分野で没入感の強い世界をゲーマーに提供するとともに、プロフェッショナルな分野ではシャンプーのボトルから飛行機にいたるまで、さまざまな物の設計を可能にしました。また、並列処理の能力が高く、研究者が使う高性能アプリケーションを効率的に実行することが可能で、世界中のスーパーコンピューターにも採用されています。最近、NVIDIAは急速に成長しつつあるモバイル・コンピューティングにも参入して電話やタブレットにプロセッサーを供給するとともに、車載インフォテインメント・システムにもプロセッサーを供給するようになりました。米国で保有する特許は2,100件以上で、近代的なコンピューティングの基礎となったアイデアに関するものもあります。より詳しい情報については、//www.nvidia.co.jp あるいは日本語サイト//www.nvidia.co.jpをご覧ください。

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