NVIDIA Teslaプラットフォーム、スイス科学者の複雑な問題解決に貢献の見通し
米国カリフォルニア州サンノゼ—(Marketwired - 2016年4月6日)― GPUテクノロジ・カンファレンス—NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO:ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、Pascal™アーキテクチャをベースとするNVIDIA® Tesla® GPUアクセラレータが、スイスのルガーノにあるスイス国立スーパーコンピューティング・センター(CSCS)の欧州最速スーパーコンピュータ、Piz Daintシステムのアップグレード・バージョンに採用されることを発表しました。このアップグレードにより、Piz Daintのスピードは2倍以上になることが予想されており、このシステムのパフォーマンスの大部分がTesla GPUから得られると期待されています。
スイスアルプス山脈の山の名にちなんで名づけられたPiz Daintは、現在、7.8ペタフロップスの計算性能、つまり1秒間に7800兆回の数学的演算を行います。この性能により、世界最速スーパーコンピュータの最新トップ500のリストの7位となっています。CSCSでは、PascalベースのGPUを4,500機使用して、今年後半にシステムのアップグレードを計画しています。
Pascalは、これまで構築された中で最も進歩したGPUアーキテクチャであり、計算処理上の要求が最も高いアプリケーションを動かす、比類なきパフォーマンスと効率性を提供しています。PascalベースのTesla GPUを使用することで、研究者は、宇宙論、物性物理学、地震学、気候学、およびその他多くの分野で、現在はまだ手が届いていない、より大規模で複雑な問題を解決できるようになります。
Pascal GPUは、第1世代のアーキテクチャの3倍の高帯域を提供する第2世代高帯域幅メモリ(HBM2)や、空前のエネルギー効率を誇る16nm FinFETテクノロジなど、数々のブレイクスルー・テクノロジを特長としています。ほぼ無限ともいえる計算処理能力のニーズを抱える科学者に対し、Pascal GPUは、アプリケーションの性能を著しく高め、科学研究上の発見にかかる時間を大幅に短縮します。
CSCSの科学者は、今回のアップグレードにより、シミュレーション、データ分析、および視覚化をより速く、より効率的に実行できるようになります。Piz Daintは世界最大の粒子加速器である、CERNの大型ハドロン衝突器のデータ分析に使用される予定です。また、今回のアップグレードにより、現在Piz Daintを使用している、ヒューマン・ブレイン・プロジェクトの高性能分析と計算プラットフォームでの研究も加速していきます。このプロジェクトのゴールは、脳と同様の計算処理および認知のアーキテクチャの原理を使用する神経形態学的計算処理システムを構築することです。アップグレードにより、CSCSの地球物理学、宇宙論、および物性物理学の研究も促進されます。
チューリッヒ工科大学計算物理学教授兼スイス国立スーパーコンピューティング・センター理事、トーマス・シュルテス(Thomas Schulthess)氏は次のように述べています。「NVIDIA GPUを活用することで、宇宙論、物性物理学、地震学、気候学などのさまざまな領域でシミュレーションが大幅に高速化しています。Teslaアクセラレータにより計算処理能力が飛躍的に向上したおかげで、研究者は数多くの分野で、現在はまだ手が届いていない、より大規模で、より複雑な問題を解決できます」
NVIDIAのアクセラレーテッド・コンピューティング担当バイス・プレジデント、イアン・バック(Ian Buck)は次のように述べています。「CSCSの科学者はPiz Daintを使用して、人間の脳のモデル化や宇宙の起源についての新しい洞察の明示など、現在最も重要な計算処理上の課題のいくつかに取り組んでいます。Tesla GPUがアプリケーション性能の大きな進歩をもたらしたことで、CSCSは科学的発見の限界を押し上げることができます」
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