2010年4月12日 - NAB 2010 (ラスベガス・コンベンションセンター - Lower South Hall、#SL 5629) -NVIDIA (本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO: ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、NVIDIA® Quadro® Digital Video Pipelineを発表しました。放送の未来をリードするターンキー・システムで、3D実況放送の制作を劇的に簡素化し、すばやく行うことが可能になります。
Quadro Digital Video Pipelineでは、NVIDIA GPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)を活用し、従来型コンテンツと3Dコンテンツの取得、処理、配信という複雑な処理が簡単に行えます。NVIDIA Quadro Digital Video Pipelineという柔軟で信頼性が高く、かつ、費用対効果の高いコンピュータ・システムが先進の機能を提供し、制作の最初から最後までをカバーするのです。
- 取得: 4本のHD-SDIフィード(あるいは2本の立体3Dフィード)の入力を同時に受けとり、カメラのRAWデータをGPUでリアルタイムにディベイヤーすることができます。このためディレクターは、色補正が行われた高画質の映像を確認することができます。
- 処理: リアルタイム3Dグラフィックス、バーチャル・エフェクト、トランジションのレンダリングと合成を行い、魅力的な番組を構築することができます。
- 配信: 右目用と左目用のHD-SDIストリームとオーディオが出力可能で、そのままプレビューや配信が行えます。
DirectXもOpenGLもサポートした柔軟なプラットフォームであり、さまざまなソフトウェア・ディベロッパーやソリューション・インテグレーターが優れたソリューションを開発しています。
NVIDIAと協力し、Quadro Digital Video Pipelineによる3D制作ワークフローを提供している放送用グラフィックス企業に、Brainstorm Multimedia(#SL5329ブース)、Vizrt(#SL5408ブース)、Weather Services International(WSI)(#SL5116ブース)があります。これらのパートナーはいずれも、コンピュータグラフィックス、バーチャル・セット、拡張現実(AR)をライブでオンエアできるソリューションを提供しています。
Brainstorm America社のポール・ラコンブ社長は、次のように述べています。「Quadro Digital Video Pipelineはライブ3D制作というものを根底から変えるテクノロジを提供してくれます。ESPNがスポーツの3D実況中継という世界を開拓しようとしていますが、Brainstormでは、NVIDIAと協力し、そのESPNを初めとするさまざまな顧客にソリューションを提供しています。」
Vizrt社のチーフ・エンジニアリング・オフィサー、ゲルハード・ラング氏は、次のように述べています。「グラフィックス生成システムのプロセッサといえば、2Dでも3Dでも、NVIDIA Quadroが一番です。最新のVizエンジンはNVIDIA Quadro Digital Video Pipelineをサポートし、NVIDIA GPUに直接アクセスできるようになったため、レイテンシを増加させてしまうことなく、複雑な3Dシーンを細かくレンダリングできるようになりました。」
WSI社の副社長でメディア部門ジェネラルマネージャーでもあるビル・ダウ氏は次のように述べています。「天候に関するグラフィックスやビジュアライゼーションを最高の画質でオンエアするためには、NVIDIAテクノロジがどうしても必要です。リアルタイムに天候のレンダリングが行える当社のTruVu Maxシステムは、現在、Quadroテクノロジを使用しています。今後はQuadro Digital Video Pipelineが使えるため、4本のビデオ・フィードを放送に組みこみ、すばらしいお天気情報が放送できるようになるでしょう。」
NVIDIAのプロフェッショナル・ソリューション・グループ担当ジェネラルマネージャーのジェフ・ブラウン(Jeff Brown)は、次のように述べています。「実験的に3Dを使ってみた放送業者は、いずれも、その処理が驚くほど難しいと痛感する結果となりました。従来の方法と比べて、失敗する可能性のある部分が比べものにならないほど増えるからです。このように複雑な部分を隠し、放送業者の方々にはすばらしい番組を制作するという部分に集中していただけるように設計したのが、Quadro Digital Video Pipelineなのです。」
NVIDIA Quadro Digital Video Pipelineでは、右目用と左目用のビデオ・ストリームを同時並行かつリアルタイムに処理する3Dワークフローが可能です。このパイプラインとNVIDIA 3D Visionアクティブシャッターグラスを併用すれば、制作中、フル解像度の3Dコンテンツをステレオ立体視でプレビューすることができます。
3Dコンテンツのポスト・プロダクションを行いたい場合には、NVIDIA Quadro GPUによる高速処理が可能なAdobe Premiere Pro CS5で編集を行うという方法も使えます。3Dのキャプチャ、合成、エンコーディングなどさまざまなプラグインが用意されているので、統合ワークフローが完成します。
NVIDIAでは、新しい3D Digital Video Pipelineプラットフォーム、Adobe Creative Suiteなどを、2010年4月12日から15日まで開催されるNAB 2010に出展します。会場は、ラスベガス・コンベンションセンター、Lower South Hallの#SL 5629です。
価格と供給状況
次世代のNVIDIA Quadro Digital Video Pipelineは、PNYなどNVIDIA Quadro製品の販売企業から入手することができます。詳しい情報はwww.nvidia.co.jp/quadro/dvpをご覧ください。
NVIDIA QuadroをTwitterでフォローすることができます: @NVIDIAQuadro
NVIDIA について
NVIDIAは、1999年にグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)を発明した時、コンピュータグラフィックスのパワーを世界に目覚めさせました。それ以来、ポータブルメディアプレイヤーからノートブック、ワークステーションまで幅広い範囲におけるインタラクティブなグラフィックス機器で、継続的かつ驚異的なビジュアルコンピューティングの新しい標準を創り上げてきました。NVIDIAのプログラム可能なGPUの専門的技術は、費用のかからない安価な、そして幅広いアクセスができるスーパーコンピュータによる並列処理の進歩を続けています。米フォーチュン誌でNVIDIAは半導体産業におけるイノベーション分野で2年連続して1位にランキングされました。より詳しい情報については、www.nvidia.com あるいは日本語サイト//www.nvidia.co.jpをご覧ください。
本参考情報に記載されている記述の中には、NVIDIA GPU、Quadro プロフェッショナルグラフィックス、Quadro Digital Video Pipelineに関するする利点、特徴、影響および性能など、これらに限らず、将来予測的なものが含まれており、予測とは大幅に異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。これらのリスクと不確実性に関してはこれらに限らず、より効率かつ迅速な技術開発、並列処理におけるCPUの採用、デザイン、製造、あるいはソフトウェアの欠陥、技術開発および競合による影響、ユーザの嗜好および需要の変化、競合製品のユーザの採用、業界標準およびインターフェースの変更、システムを統合する際の当社製品および技術の予期せぬパフォーマンスの損失などがあり、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-Kの2010年1月31日を末日とする四半期レポートなど、米証券取引委員会(SEC)に提出されているNVIDIAの報告書に適宜記載されます。これらの将来予測的な記述は発表日時点での見解に基くものであり、NDIVIAはこれらの記述を更新する一切の義務を負いません。
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