グローバル公共部門
Yotta は、インドのすべての人々にハイエンドのクラウド サービスとデータ センター サービスを提供することを使命としており、特に AI に注力しています。同社は、インドの爆発的な AI とクラウドへのニーズ拡大に応えるために高密度な AI インフラストラクチャの構築を進めており、これらのサービスを手頃な価格で提供し、インドを世界的な AI ハブにすることを目指しています。
NVIDIA と協力し、Yotta はインド初の AI インフラストラクチャ プラットフォーム「Shakti Cloud」を構築しました。このプラットフォームは、大規模言語モデルの開発とデプロイを目指す顧客にハイエンド コンピューティング サービスを提供し、これまでインド国内では利用できなかった機能を可能にしました。
Yotta Data Services Private Limited — NCP パートナー
AI インフラストラクチャ
データ センター / クラウド
NVIDIA DGX
NVIDIA AI Enterprise
Yotta は、NVIDIA の AI プラットフォームによって高速化された最先端のクラウドとデータ センター ソリューションを通じて、インドの AI 環境を変革しています。高密度データ センターのデプロイから従量課金モデルによる AI 利用の普及促進まで、Yotta は AI 向けコンピューティングをあらゆる規模の企業にとって手頃に利用できるものにしています。
インドには 14 億人の人々と 300 以上の多様な言語や方言が存在していますが、現地の言語や文化的背景を考慮してトレーニングされた AI モデルが不足していました。同国の多様な言語的および文化的状況に対応するためには、ソブリン AI モデルの開発が必要であると Yotta は考えました。
グローバルな競合他社との差別化を図るために、Yotta はインド市場に特化した独自のサービスを提供する必要がありました。目標は、インドのスタートアップや企業が独自の AI アプリケーションを構築するために必要とするコンピューティング インフラストラクチャとツールを、手頃な価格で提供することでした。最終的に、Yotta は現金の代わりに株式を受け入れるなど、柔軟な支払いモデルを含むコスト効率の高いソリューションを提供することで、フルスタック AI エコシステムへのアクセスを普及させるこを目指していました。
NVIDIA の高度で包括的な AI インフラストラクチャ向けスタックを活用することで、Yotta は既存のベンダーと積極的に競争できるようになり、特に地域特化型のソブリン サービスにおいて優位性を発揮しています。同社は、NVIDIA H100 Tensor コア GPU と NVIDIA A100 Tensor コア GPU、および NVIDIA のグローバルな AI リーダーシップとフルスタック エコシステム (ハードウェア、ソフトウェア、開発キットを含む) が、Shakti Cloud を実現するためのスケールとパフォーマンスを提供可能であることを確認しました。
全体として、Shakti Cloud には 16,000 台以上の H100 GPU が搭載されており、さらに NVIDIA B200 Tensor コア GPU を含む追加の導入が予定されています。NVIDIA リファレンス アーキテクチャの統合により、NVIDIA NVLink™ や NVIDIA Quantum-X800 InfiniBand などの高速インターコネクトが実現し、Yotta の AI および HPC ワークロードにおける重要なデータ転送のボトルネックを効果的に解消できました。NVIDIA のネットワーキング技術がトレーニング時間の大幅な短縮と推論レイテンシの改善を実現し、パイプライン全体の効率性を向上させています。
また、Yotta は NVIDIA の幅広いソフトウェア スタックも活用しています。NVIDIA AI Enterprise は、多様な AI デプロイの堅牢な基盤として機能する本番環境グレードの最適化されたコンテナと事前トレーニング済みモデルを提供し、Yotta の顧客向けプラットフォーム開発をさらに加速しました。
さらに、AI ワークロードのデプロイと管理を目的としたサーバーレス API 「NVIDIA Cloud Functions (NVCF)」がスケーラブルで低レイテンシの推論サービスを実現し、Yotta の顧客が AI 駆動アプリケーションを効率的にスケールできるようになりました。こういった機能群が、差別化された高性能な AI インフラストラクチャの提供に大きく貢献しています。
「Yotta は、数千台の NVIDIA H100 GPU と次世代 B200 チップを活用したインド最大のソブリン AI スーパークラウドを構築する使命を担っています。NVIDIA とのパートナーシップは、業界をリードする Shakti Cloud プラットフォームを支えるだけでなく、あらゆる規模の企業で AI イノベーションを加速し、インドにおいて最先端の AI を利用可能かつ持続可能なものにしています。」
Sunil Gupta 氏
Yotta、共同創業者、マネージング ディレクター兼 CEO
Yotta は、インド初 (かつ、世界で 5 社のみ) のリファレンス プラットフォーム NVIDIA Cloud パートナー (NCP) に認定されています。NVIDIA の高度な AI 技術を Yotta のサービスに統合することで、Rudra プラットフォームを通じて顧客に最先端ツールとリソースへの即時アクセスを提供します。Shakti Cloud 内のセルフサービス ポータルと高度なオーケストレーション レイヤーがシームレスなユーザー体験を提供し、顧客はインフラストラクチャ管理の負担なく AI プロジェクトに集中できるようになります。その結果、顧客満足度と運用効率の両方が向上します。
Yotta のインフラストラクチャと NVIDIA AI Enterprise ソフトウェアへのアクセスにより、インドの膨大な人口と多様な現地言語や方言に対応できる大規模言語モデル (LLM) と小規模言語モデル (SLM) の開発が大幅に加速し、グローバルな AI ハブとしてのインドの地位確立に大きく貢献してきました。
Yotta の顧客である Sarvam AI は、インド特有の人口ニーズに応える LLM を構築しています。Sarvam は 10 の異なる言語に対応する LLM と、コール センターや WhatsApp 統合向けの音声ファースト エージェント型 AI ソリューションを提供しています。Sarvam は、AI モデルの提供においてオープンソースのオプションのみを使用する場合と比較して、20%~100% のスループット向上を実現しています。また、Kubernetes クラスタの管理やサーバーレス デプロイの自動スケーリング管理に必要な時間の削減にも効果を発揮しました。
Yotta は、Shakti Cloud を通じて生成 AI がインドのさまざまな産業に大きな影響を与えると予測しており、特に個別化医療やリーガル テックにおける文書分析への影響が顕著だと考えています。同社は、こういったアプリケーションがインド経済の重要な分野でのイノベーションと効率化を促進すると信じています。
Yotta はソブリン AI クラウドのフットプリントを拡大し続けており、2025 年末までにテランガーナ州の AI インフラストラクチャにおける GPU 台数を 3 万 2,768 台以上に拡張する予定です。また、NIM™ マイクロサービスを活用してソフトウェア サービスを強化し、インドの AI 分野におけるイノベーションを促進する堅固なエコシステムを構築する計画も進行中です。
Yotta の最終的な目標は、手頃な価格で AI インフラストラクチャとソリューションを提供し、インドを世界の AI インフラストラクチャとイノベーションのハブにするというミッションを実現することです。
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