「Final Fantasy XV」のベンチマークが示す GeForce RTX と DLSS の利点。今すぐダウンロード

執筆者: Andrew Burnes 投稿日: 2018年11月14日水曜日 | GeForce RTX GPU Turing 特集記事 DLSS

NVIDIA の新しい高性能な GeForce RTX グラフィックス カードには、ディープラーニング スーパーサンプリング (DLSS) という革新的な新技術が搭載されているため、前世代のグラフィックス カードに比べて最大 2 倍のパフォーマンスを実現することができます。多くのゲームに採用される予定ですが、そのうちの 25 作品は既に告知済みです

そのうちの 1 作品が「Final Fantasy XV: Windows Edition」です。開発元の Square Enix は、このゲームのベンチマークの特別なバージョンを公開しています。進化したグラフィックス、徹底したパフォーマンス、オープンワールドのアクション RPG で DLSS がどのように性能を発揮するかを確認することができます。

GeForce RTX グラフィックス カードをお持ちであれば、本日午後 5 時 (太平洋標準時) からこの新しい DLSS ベンチマークをこちらからダウンロードできます。ただし、あらゆる GPU で DLSS の利点を活用せずに実行することもできます。

ベンチマークを実行するとスコアが表示されますが、フレームレートをキャプチャする場合は、MSI Afterburner または Fraps のベンチマーク機能、あるいはそれらと同様の機能を使用してください。DLSS を有効にすると、前世代に比べて最大 89% のパフォーマンス向上が見られます。NVIDIA の最新 RTX GPU では、DLSS を有効にすることで TAA と比較して最大 40% の増加が得られます。ゲーマーにはさらに高速化されたゲーミング体験と視覚効果の質を高める余地が与えられます。

Final Fantasy XV」の DLSS ベンチマークの画質について言えば、サーフェスとゲームのディテールが一層鮮明になり、エイリアシングが減少します。ディザリングがほとんどなくなり、一般的な各種 AA 手法で見られた、動きのディテールでゴースト発生することがほとんど無くなりました。また、不適切なレンダリングにより動きのディテールが透過して見える不具合が修正されました。言い換えると、画像がよりクリアに、より綺麗に、より鮮やかになりました。

Final Fantasy XV: Windows Edition」の DLSS ベンチマークでインタラクティブ比較を利用すると、以上の利点がいくつか例証されます。

まず、シーンの鮮明度では、DLSS で向上していることがはっきりと確認できます。枝葉や表面がよりクリアに、より鮮明になっています (Ctrl を押しながらマウスのホイールを動かすと拡大 / 縮小表示ができます)。

鮮明度の同様の向上が、ベンチマーク全体で確認できます。

ゲームのプレイ可能キャラクターが車に乗るとき、光沢のある縁の部分に DLSS によるアンチエイリアシングの向上が確認できます。また、車が走り出したとき、DLSS の使用時は、フロントガラスに透けて見える枝葉の動きがまったくぼやけません。

一方で、TAA の場合、動く物体の運動ベクトルに盲目的に従う傾向があり、画面上のディテールがぼやけてしまいます。DLSS は、シーン内の変化がより複雑であることを認識できます。そして、よりインテリジェントな方法で入力データを結合し、ぶれを回避します。

TAA の場合、ディザリングや一時的なゴースト発生に悩まされるアルファ テクスチャで構成されるキャラクターの髪の毛も DLSS では表現の質が上がります。DLSS を利用すれば、ディザリングが目立たなくなり、ゴースト発生も分からなくなります。

同様に、ゲームが実行されている時間の大半に地表を覆っているゲーム内で動的に生成された草では、ディザリングが効果的に取り除かれます。

DLSS ベンチマークをご自身で試してみたい場合は、こちらからダウンロードしてください。

ディープラーニング スーパーサンプリング: その仕組み

DLSS で画質やパフォーマンスをどのくらい向上できるか見てきたので、今度はその仕組みが知りたくなったのではありませんか。

まず、最大 64x でスーパーサンプリング (64xSS) された各 DLSS ゲームからの数千単位の画面キャプチャをニューラル ネットワークに見せます。次に、アンチエイリアシングなしで記録した別の画像セットを見せます。次に、スクリーンショットを見比べる仕事をネットワークに与え、莫大なパフォーマンス コストをかけることなく 64xSS の品質に近似させる方法を学習してもらいます。

ネットワークがプロセスを繰り返すたびにそのアルゴリズムが調整され、最終的にはプロセスを自動化することを学習します。アンチエイリアシングが 64xSS の画質に近づき、同時に、画面全体のぶれ、動きによるぶれ、ゴースト発生、透明な部分の乱れなど、TAA 関係の問題を回避します。

もちろん、誰もがスーパーコンピューターを所有しているわけではありません。そこで、NVIDIA は弊社のニューラル ネットワークからトレーニングしたデータをパッケージ化して小さなファイルを作り、Game Ready ドライバーに含めました。その結果、ご利用の GeForce RTX GPU は各 DLSS ゲームを最も効果的にレンダリングする方法を自動的に認識し、毎回最適な結果を約束します。

ついに、NVIDIA はディープラーニング スーパー サンプリングの非常に優れた 64xSS 品質と NVIDIA の高品質フィルターを活用し、ゲームの内部レンダリング解像を減らすまでに至りました。それにより画質に目立ったマイナスの影響を与えることなく、パフォーマンスが大幅に加速します。この様子は、「Final Fantasy XV: Windows EditionDLSS ベンチマークでご確認いただけます。

このパフォーマンス促進と、GeForce RTX グラフィックス カードのラスタライゼーション パフォーマンスの向上が組み合わさることで、10 シリーズの Pascal アーキテクチャ グラフィックス カードと比べ、4K で最大 2 倍のフレームレート増加が確認されています。設定を上げて、このような規格外のパフォーマンスを引き出したり、60 FPS 以上で超滑らかな映像を楽しんだりすることで、究極のゲーム体験が実現します。

DLSS の詳細については、NVIDIA のゲーム サポート記事をお読みください。DLSS 対応となる予定のゲーム、NVIDIA のグラフィックス再創造の技術詳細Turing アーキテクチャ ホワイトペーパーなどをご覧いただけます。新しい DLSS 統合に関するニュースについては、GeForce.com に定期的にアクセスしてください。