ラスベガス—CES—2024 年 1月 8 日 — NVIDIA は本日、生成 AI パフォーマンスを強化する GeForce RTX™ SUPER デスクトップ GPU、各主要メーカーの新しい AI ノート PC、開発者と消費者の両方向けの新しい NVIDIA RTX™ アクセラレーテッド AI ソフトウェアとツールを発表しました。
NVIDIA は、AI PC 時代を牽引する1 億基を超える RTX GPU と、数十年にわたる PC のリーダーシップを基盤として、生成 AI で PC 体験を強化するためのツールを提供しています。それらのツールには、Text-to-Image (テキストから画像) のワークフローで人気の高い Stable Diffusion XL モデルの NVIDIA TensorRT™ アクセラレーション、生成 AI テクスチャ ツールを備えた NVIDIA RTX Remix、NVIDIA ACE マイクロサービス、およびフレーム生成を備えた DLSS 3 テクノロジを活用したより多くのゲームが含まれます。
さらに、最新の大規模言語モデル (LLM) の推論パフォーマンスを高速化し、最適化するオープンソース ライブラリである NVIDIA TensorRT-LLM (TRT-LLM) は、PC 向けに事前に最適化されたモデルをさらにサポートするようになりました。TRT-LLM によって加速される、同じく今月リリースされる NVIDIA テクノロジ デモである Chat with RTX を使用すると、AI エンスージアストがメモ、ドキュメント、その他のコンテンツとやり取りできるようになります。
NVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) は次のように述べました。「生成 AI は、コンピューティングの歴史の中で最も重要なプラットフォームの移行であり、ゲーミングを含むあらゆる業界を変革するでしょう。1 億台を超える RTX AI PC とワークステーションを有する NVIDIA は、開発者やゲーマーが生成 AI の魔法を楽しむための大規模なインストール ベースです」
生成 AI を PC 上でローカルに実行することは、プライバシー、遅延、コスト重視のアプリケーションにとって重要です。これには、AI 対応システムの大規模なインストール ベースと、PC プラットフォーム向けに AI モデルをチューニングおよび最適化するための適切な開発者ツールが必要となります。
これらのニーズを満たすために、NVIDIA はテクノロジ スタック全体にわたってイノベーションを提供し、新しい体験を推進しています。すでに NVIDIA RTX テクノロジによって高速化された 500 以上の AI 対応 PC アプリケーションとゲームを構築しています。
RTX AI PC およびワークステーション
幅広いアプリケーションを最高のパフォーマンスで実行できる NVIDIA RTX GPU は、PC 上の生成 AI の可能性を最大限に引き出します。これらの GPU の Tensor コアは、仕事や遊びの最も要求の厳しいアプリケーション全体で AI パフォーマンスを劇的に高速化します。
本日 CES にて発表された新しい GeForce RTX 40 SUPER シリーズ グラフィックス カードには、最高の AI パフォーマンスを実現する GeForce RTX 4080 SUPER、4070 Ti SUPER、および 4070 SUPER が含まれています。GeForce RTX 4080 SUPER は、GeForce RTX 3080 Ti GPU よりも AI ビデオを 1.5 倍、画像を 1.7 倍速く生成します。SUPER GPU の Tensor コアは、1 秒あたり最大 836 兆回の演算を実行し、ゲーミング、創作、日常の生産性に革新的な AI 機能をもたらします。
Acer、ASUS、Dell、HP、Lenovo、MSI、Razer、Samsung などの主要メーカーは、RTX AI ノートPCの新しいシリーズをリリースし、生成 AI 機能のフルセットをすぐにユーザーへ提供する態勢を整えています。この新しいシステムは、ニューラル プロセッシング ユニットを使用した場合と比較して 20 倍から 60 倍のパフォーマンス向上を実現し、今月出荷が開始される予定です。
RTX GPU を搭載したモバイル ワークステーションは、簡素化された安全な生成 AI およびデータ サイエンス開発のための TensorRT や NVIDIA RAPIDS™ などの NVIDIA AI Enterprise ソフトウェアを実行できます。すべての NVIDIA A800 40GB Active GPU には NVIDIA AI Enterprise の 3 年間ライセンスが含まれており、AI とデータ サイエンスに理想的なワークステーション開発プラットフォームを提供します。
AI モデルを構築するための新しい PC 開発者ツール
NVIDIA は最近、開発者が PC クラスのパフォーマンスとメモリ フットプリントを使用して、事前トレーニング済みの生成 AI モデルと LLM を迅速に作成、テスト、カスタマイズできるようにするために、統合された使いやすいツールキットである NVIDIA AI Workbench を発表しました。
今月後半にベータ版がリリースされる AI Workbench は、Hugging Face、GitHub、NVIDIA NGC™ などの一般的なリポジトリへの合理的なアクセスを提供するとともに、開発者がプロジェクトを簡単に再現、共同作業、移行できるようにする簡素化されたユーザー インターフェイスを提供します。
プロジェクトは、データセンター、パブリック クラウド、NVIDIA DGX™ Cloudなど、事実上どこにでも拡張でき、その後、推論や簡単なカスタマイズのために PC またはワークステーション上のローカル RTX システムに戻すことができます。
NVIDIA は、HP と協力して、RTX で高速化された AI モデルとソフトウェア開発キットを含む NVIDIA AI Foundation モデルとエンドポイントを、データ サイエンスの一元化プラットフォームである HP AI Studio に統合することで、AI モデル開発を簡素化しています。これにより、ユーザーは PC やクラウド全体で最適化されたモデルを簡単に検索、インポート、展開できるようになります。
PC ユースケース向けの AI モデルを構築した後、開発者は NVIDIA TensorRT を使用してモデルを最適化し、RTX GPU の Tensor コアを最大限に活用できます。
NVIDIA は最近、LLM を高速化するためのオープンソース ライブラリである TensorRT-LLM for Windows にて、TensorRT をテキストベースのアプリケーションに拡張しました。TensorRT-LLM の最新アップデートが利用可能になり、Phi-2 が他の推論バックエンドと比較して最大 5 倍高速に動作し、PC 用に最適化済みのモデルのリストに追加されました。
RTX アクセラレーテッド 生成 AI が新しい PC 体験を強化
CES では、NVIDIA とその開発パートナーは、次のような PC 向けの AI を活用した新しい生成アプリケーションとサービスをリリースします。
- NVIDIA RTX Remix は、クラシック ゲームの見事な RTX リマスターを作成するためのプラットフォームです。今月後半にベータ版がリリースされ、クラシック ゲームの基本テクスチャを最新の 4K 解像度の物理ベースのレンダリング マテリアルに変換できる生成 AI ツールが提供されます。
- NVIDIA ACE マイクロサービスは、生成AI を活用したスピーチおよびアニメーションの生成モデルを含み、開発者はインテリジェントで動的なデジタル アバターをゲームに追加できます。
- TensorRT アクセラレーションは、Stable Diffusion XL (SDXL) Turboおよび潜在一貫性モデル (LCM) のためのアクセラレーションに対応します。これら 2 つは、最も一般的な Stable Diffusion アクセラレーション手法です。TensorRT は、従来の最速の実装と比較して、両方のパフォーマンスを最大 60% 向上させます。SDXL、SDXL Turbo、LCM - Low-Rank Adaptation (LoRA) のアクセラレーション、改善された LoRA サポートを含む、Stable Diffusion WebUI TensorRT 拡張機能の更新バージョンも利用可能になりました。
- AI を使用し、フレームレートをネイティブ レンダリングと比較して最大 4 倍向上させるフレーム生成機能を備えた NVIDIA DLSS 3 は、『Horizon Forbidden West』、『Pax Dei』、『ドラゴンズドグマ 2』など、発表された 14 の新しい RTX ゲームのうちの 12 タイトルに搭載されます。
- 今月下旬に公開される NVIDIA テクノロジ デモである Chat with RTX を使用すると、AI エンスージアストは、RAG (Retrieval-Augmented Generation) として知られる一般的なテクノロジを使用して、PC LLM を自分のデータに簡単に接続できます。TensorRT-LLM によって高速化されたこのデモにより、ユーザーはメモ、ドキュメント、その他のコンテンツと迅速にやり取りできるようになります。また、オープンソースのリファレンス プロジェクトとしても利用できるため、開発者は同じ機能を独自のアプリケーションに簡単に実装可能です。
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