NVIDIA Aerial 5G プラットフォームの Arm 対応が拡大

Arm に対応する新しいソフトウェアデファインド AI-on-5G により、全世界の OEM メーカーの標準的な NVIDIA AI Enterprise システムを通じて、5G のインテリジェント サービスの展開が可能に

2021 年 6 月 28 日、スペイン バルセロナ — Mobile World Congress — NVIDIA は本日、NVIDIA Aerial™ A100 AI-on-5G プラットフォームでの Arm ベース CPU の対応を拡大し、5G エコシステムにさらなる選択肢をもたらすと発表しました。

この動きにより、世界の大手 OEM メーカーから高効率の Arm ベースの CPU と Aerial 5G を備えた NVIDIA AI Enterprise ソフトウェアを実行する業界標準のサーバーが提供されるようになり、世界中の企業がエッジでインテリジェントなサービスを簡単に展開できるようになります。

これらの NVIDIA-Certified Systems™ により、企業、ネットワーク機器会社、ソフトウェア メーカーおよび通信サービス プロバイダーでは、AI と 5Gの機能を融合したセルフホスト型 vRAN の構築と展開を簡潔に行えるようになります。

NVIDIA Aerial A100 AI-on-5G コンピューティング プラットフォームでは、NVIDIA Aerial ソフトウェア開発キットが使用され、16 基の Arm®Cortex®-A78 プロセッサが NVIDIA® BlueField®-3 A100 に搭載されています。これにより、クラウドネイティブな 5G vRAN でエンタープライズ エッジ AI アプリケーションを提供する自己完結型のコンバージド カードになり、ワット当たりの性能が向上し、展開までの時間を短縮します。

NVIDIA の通信事業担当シニアバイスプレジデントであるロニー ヴァシシュタ (Ronnie Vasishta) は、次のように述べています。「NVIDIA は、コンピューティングの AI と通信の 5G という、2 つの世界を融合し、AI on 5G 向けのソフトウェアデファインド プラットフォームを構築しています。Arm に対応するようになった、成長を続ける NVIDIA の Aerial プラットフォームは、あらゆる場所で AI-on-5G を加速しています。」

IoT経済を実現
BlueField-3 A100 には、拡張を続ける NVIDIA の AI ソフトウェア ライブラリAerial 5G SDK が含まれています。これらは、展開までの時間を短縮し、精密ロボットや無人搬送車、製品開発と製造のデジタル ツインといった、超低遅延が求められる、さまざまなエンタープライズ AI プロジェクトを促進します。

Arm のインフラストラクチャ部門シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるクリス バーゲイ (Chris Bergey) 氏は、次のように話しています。「エッジ AI と 5G テクノロジのこのような融合により、これまで以上に多様性のあるコンピューティングへの需要が高まるでしょう。BlueField-3 は、NVIDIA のアクセラレーテッド コンピューティングと Arm の性能を組み合わせることによって Arm のエコシステムを拡大し、ネットワーク プロバイダーが 5G システムを構築および展開する方法の選択肢を増やせるようになります」

NVIDIA AI Enterprise は、アクセラレーテッド CUDA® アプリケーション、AI フレームワーク、トレーニング済みモデル、およびハイブリッドクラウドで実行されるソフトウェア開発キットなどに幅広く対応しています。最適化により、ワークロードを複数のノードに拡張できるようになり、完全な GPU 仮想化によって大規模なディープラーニング トレーニング モデルに対応できるようになります。

セルフホスト型 5G vRAN
BlueField-3 A100 は、x86 と Arm ベースの CPU の両方に対応しています。BlueField-3 A100 で Arm テクノロジの選択肢を増やすことにより、企業やネットワーク事業者は、機能や性能のアップグレートが容易なソフトウェアデファインドの5G基地局と AI アプリケーションを展開することができ、インフラストラクチャへの投資の価値を最大化できるようになります。

BlueField-3 は、AI とアクセラレーテッド コンピューティングのために構築された、次世代のデータ プロセッシング ユニットであり、あらゆる企業が業界最高クラスの性能とデータセンターのセキュリティを備えた AI アプリケーションを提供できるようになります。BlueField-3 は、5G 接続、マルチテナント、クラウドネイティブな環境に最適化されており、ソフトウェアデファインドのハードウェア アクセラレーテッド ネットワーキング、ストレージ、セキュリティおよび管理サービスをエッジで実現します。

NVIDIA は 4 月に、富士通、Google Cloud、Mavenir、Radisys および Wind River と連携し、NVIDIA の AI-on-5G プラットフォーム向けのソリューションを開発すると発表しています。

提供時期
BlueField-3 A100 は、2022 年前半に発売される予定です。

NVIDIA について
1999年における NVIDIA (NASDAQ表示: NVDA) による GPU の発明は、PC ゲーミング市場の成長に爆発的な拍車をかけ、現代のコンピューター グラフィックス、ハイパフォーマンス コンピューティング、そして人工知能 (AI) を再定義しました。NVIDIA のアクセラレーテッド コンピューティングと AI における先駆的な取り組みは、輸送、ヘルスケア、製造業などの数兆ドル規模の産業を再構築し、その他のさまざまな産業の拡大も加速させています。詳細は、こちらのリンクから: https://nvidianews.nvidia.com/