DiRAC は科学研究を加速させるために 4 施設で NVIDIA HDR InfiniBand Connected HGX プラットフォームを採用
2021 年 6 月 28 日 カリフォルニア州サンタクララ — ISC — NVIDIA は本日、同社の NVIDIA HGX™ 高性能コンピューティング (HPC) プラットフォームが、エディンバラ大学によってホストされる新しい DiRAC スーパーコンピューター、Tursa に採用される予定であることを発表しました。
コンピューティング素粒子物理学向けに最適化された Tursa は、NVIDIA A100 Tensor コア GPU、NVIDIA HDR 200Gb/s InfiniBand ネットワーキング、NVIDIA Magnum IO™ ソフトウェアなどのうち 1 つ以上の NVIDIA HGX プラットフォーム技術によって高速化されるDiRAC の4 つの次世代スーパーコンピューターの中で 3番目に正式に発表されたものです。最終的な DiRAC 次世代スーパーコンピューターには、NVIDIA InfiniBand ネットワーキングが搭載される予定です。
Tursa を利用すると、研究者は、大型ハドロン衝突型加速器のような巨大な素粒子物理学の実験から得られるデータを解釈するために必要な、素粒子の特性に関する超高精度の計算を行うことができます。
NVIDIA のネットワーク担当シニア バイス プレジデントであるギラッド シャイナー (Gilad Shainer) は次のように述べています。「DiRAC は、宇宙の謎を解き明かせるように研究者を支援しています。NVIDIA と DiRAC の協力によって、NVIDIA の GPU、DPU、および InfiniBand In-Network Computing アクセラレーション エンジンの卓越した性能を活用する多様なワークロードに対応した最先端の科学調査が加速されます。」
エディンバラ大学の理論物理学教授であり、DiRAC-3 導入のプロジェクト リーダーであるルイジ デル デビオ (Luigi Del Debbio) 氏は次のように述べています。「Tursa は、科学的なモデリングとシミュレーションの新しい可能性を引き出すため、独自の研究課題に取り組めるように設計されています。NVIDIA のアクセラレーテッド コンピューティング プラットフォームは、ネットワーク帯域幅とフロップスのバランスを正確に調整し、私たちの研究で求められる比類ない性能を達成することで、新たな発見を推進する超大規模サービスを実現します。」
Atos で構築され、今年後半に運用開始予定である Tursa スーパーコンピューターは、448 基の NVIDIA A100 Tensor コア GPU を搭載し、ノードあたり 4 つの NVIDIA HDR 200Gb/s InfiniBand ネットワーキング アダプターを備えています。NVIDIA Magnum IO GPUDirect® RDMA によって、このシステムは、格子量子色力学を使用した超大規模な科学アプリケーションで求められる最高水準のノード間帯域幅とスケーラビリティーを提供することができます。
天文学、宇宙論、素粒子物理学、原子核物理学の理論モデリングや HPC ベースの研究を行っている英国の総合スーパーコンピューティング施設 DiRAC が運営するシステムが、ケンブリッジ大学、ダラム大学、エディンバラ大学、およびレスター大学で導入されます。
ケンブリッジ大学の CSD3、ダラム大学の COSMA-8 NVIDIA は、「CSD3」としても知られる Cambridge Service for Data Driven Discovery が、NVIDIA HGX A100 GPU、BlueField® DPU、および NVIDIA HDR 200Gb/s InfiniBand ネットワーキングを搭載した 4 ペタフロップスの新型 Dell-EMC システムを利用して強化されることを 4 月に GTC 21 において発表しました。このシステムは、英国の研究コミュニティの幅広い層に向けて、セキュアなマルチテナント型のベアメタル HPC、AI、およびデータ分析サービスを提供します。CSD3 は、世界のスーパーコンピューターのTOP500 にランクインすると予測されています。ケンブリッジ大学の DiRAC Data Intensive Service は、CSD3 システムの一部です。
また NVIDIA は、英国の世界的な宇宙学者が宇宙の起源を研究するために使用するダラム大学の新型スーパーコンピューター COSMA-8 が、Dell の技術をベースにNVIDIA HDR 200Gb/s InfiniBand ネットワークを利用して加速されることも GTC21 において発表しました。
レスター大学の第 4 システムの詳細については、今年後半に発表する予定です。
DiRAC と関連施設の詳細については、NVIDIA の ISC 2021 年デジタル パネル ディスカッションをご覧ください。
NVIDIA について 1999年における NVIDIA (NASDAQ表示: NVDA) による GPU の発明は、PC ゲーミング市場の成長に爆発的な拍車をかけ、現代のコンピューター グラフィックス、ハイパフォーマンス コンピューティング、そして人工知能 (AI) を再定義しました。NVIDIA のアクセラレーテッド コンピューティングと AI における先駆的な取り組みは、輸送、ヘルスケア、製造業などの数兆ドル規模の産業を再構築し、その他のさまざまな産業の拡大も加速させています。詳細は、こちらのリンクから: https://nvidianews.nvidia.com/
NVIDIAの製品とサービスの利点、影響、性能、特徴、および入手可能性、NVIDIA HGX を搭載する Tursa、Tursa によって研究者が素粒子の特性に関する超高精度の計算を行うことができること、DiRAC が広範なワークロードにわたって科学調査を加速すること、CSD3 が NVIDIA HGX A100 GPU、BlueField DPU、および NVIDIA HDR 200Gb/s InfiniBand ネットワーキングを搭載した 4 ペタフロップの新型 Dell-EMC システムで強化されること、CSD3 が世界のスーパーコンピューターの TOP500 にランクインすること、ダラム大学の COSMA-8 スーパーコンピューターが宇宙の起源を研究するために英国の世界を先導する宇宙学者によって使用されていること、ならびにレスター大学の第 4 システムに関して想定される時期など、本プレスリリースにおける一定の記載は将来の見通しに関する記述であり、予測とは著しく異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。かかるリスクと不確実性は、世界的な経済環境、サードパーティに依存する製品の製造・組立・梱包・試験、技術開発および競合による影響、新しい製品やテクノロジの開発あるいは既存の製品やテクノロジの改良、NVIDIA製品やパートナー企業の製品の市場への浸透、デザイン・製造あるいはソフトウェアの欠陥、ユーザーの嗜好および需要の変化、業界標準やインターフェイスの変更、システム統合時にNVIDIA製品および技術の予期せぬパフォーマンスにより生じる損失などを含み、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-K での NVIDIA のアニュアル レポートならびに Form 10-Q での四半期レポートなど、米証券取引委員会 (SEC) に提出されている NVIDIA の報告書に適宜記載されます。SEC への提出書類は写しが NVIDIA の Web サイトに掲載されており、NVIDIA から無償で入手することができます。これらの将来予測的な記述は発表日時点の見解に基づくものであって将来的な業績を保証するものではなく、法律による定めがある 場合を除き、今後発生する事態や環境の変化に応じてこれらの記述を更新する義務を NVIDIA は一切負いません。
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