人工知能を活用したシステムが、センサーデータを融合し、より正確でタイムリーな全球画像を提供
2022 年 11 月 17日、コロラド州デンバー – Lockheed Martin (NYSE: LMT) と NVIDIA は本日、人工知能 (AI) を活用して、地球観測デジタルツインを構築するためのコラボレーションを発表しました。これにより、米国海洋大気庁 (NOAA) は、異常気象を含む地球環境の現状を効率的かつ集中的にモニタリングできるようになります。
両社は、最初の契約締結から 1 年後の 2023 年 9 月までに、可変データ パイプラインの 1 つである海面温度を完全に統合して実証する予定です。
現在、NOAA は、5 つの地球システムの領域 (雪氷圏、陸地、大気、宇宙天気、海洋) に関する数テラバイトのデータを、多数の宇宙および地球ベースのセンサーから受信しています。NOAA の管理者および研究者は、環境条件と変化を観察して理解するために、その情報を収集、結合、分析する必要があります。
Lockheed Martin Space との契約の下で開発され、NVIDIA と協力して開発された新しい地球観測デジタルツインは、現在の衛星および地上観測データを用いて、高解像度で正確かつタイムリーな地球状況の描写を NOAA に提供します。
このプロジェクトでは、Lockheed Martin の OpenRosetta3D™ プラットフォームは、複数のソースからの観測データを取り込み、整え、融合して格子状のデータを生成し、異常を検出するために AI と機械学習 (ML) を利用します。Omniverse ワールド シミュレーション プラットフォームのコラボレーションとデータベースのエンジンである NVIDIA Omniverse Nucleus は、データを Universal Scene Description フレームワークに変換し、複数のツール間および研究者間でのデータ共有を可能にします。Lockheed Martin が開発した可視化プラットフォームである Agatha は、この受信データを Omniverse Nucleus から取り込み、ユーザーが地球中心の 3D 環境でデータを操作できるようにします。
Lockheed Martin Space のシニア プログラム マネージャーであるマット ロス (Matt Ross) 氏は次のように話しています。「Lockheed Martin では、定期的にデジタルツインと AI を使用して、政府機関の顧客に、重要な任務のための最も明確な現在の状況図と実用的な情報を提供しています。Lockheed Martin の技術経験を活用して、このプロジェクトで NVIDIA と協力し、NOAA の重要な任務をタイムリーかつグローバルに可視化できることを嬉しく思います」
NVIDIA のアクセラレーテッド コンピューティング担当リード プロダクト マネージャーであるディオン ハリス (Dion Harris) は次のように述べています。「デジタルツインは、世界で最も困難な科学的および環境的課題を解決するのに役立ちます。Lockheed Martin の AI テクノロジと NVIDIA Omniverse を組み合わせることで、NOAA の研究者は、世界規模で気象予測を改善するための強力なシステムを手に入れることができます」
Lockheed Martin と NVIDIA は、今年 720 万エーカー (約 3 万平方キロメートル) 以上の米国の土地が焼失した山火事と闘うための取り組みで既に協力しています。Lockheed Martin の AI/ML プラットフォームと、すべてのドメインのコマンド アンド コントロール機能を NVIDIA の Omniverse と組み合わせることで、消防士が高度なテクノロジを使用して山火事をより適切に検出、予測、および抑制する方法を実証しています。
Lockheed Martin について 米国メリーランド州ベセスダに本社をおくロッキード マーティンは、世界全体で約114,000人の従業員を雇用し、最先端の技術システム、製品およびサービスの研究や設計、開発、製造、インテグレーションおよび維持に取り組むグローバルな防衛および宇宙航空企業です。 詳しい情報はこちらから: www.lockheedmartin.com.
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NVIDIA について 1993 年の設立以来、NVIDIA (NASDAQ: NVDA) はアクセラレーテッド コンピューティングのパイオニアです。同社が 1999 年に発明した GPU は、PC ゲーム市場の成長を促進し、コンピューター グラフィックスを再定義して、現代の AI の時代に火をつけながら、メタバースの創造を後押ししています。NVIDIA は現在、業界を再形成しているデータセンター規模の製品を提供するフルスタック コンピューティング企業です。詳細については、https://nvidianews.nvidia.com/ を参照してください。
地球観測デジタルツイン、NVIDIA Omniverse、NVIDIA Omniverse Nucleusを含む NVIDIA の製品、コラボレーション、テクノロジの利点、影響、パフォーマンス、機能、および入手可用性に関する記述、最初の契約締結から1年後に可変データパイプラインの1つを完全に統合し実証する見込み、世界で最も困難な科学および環境問題の解決に役立つデジタルツインを含め(ただし、これらに限定されません)、本プレス リリースに記載されている記述の中には、将来予測的なものが含まれており、予測とは著しく異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。かかるリスクと不確実性は、世界的な経済環境、サードパーティに依存する製品の製造・組立・梱包・試験、技術開発および競合による影響、新しい製品やテクノロジの開発あるいは既存の製品やテクノロジの改良、NVIDIA製品や協業企業の製品の市場への浸透、デザイン・製造あるいはソフトウェアの欠陥、ユーザーの嗜好および需要の変化、業界標準やインターフェイスの変更、システム統合時に NVIDIA 製品および技術の予期せぬパフォーマンスにより生じる損失などを含み、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-K での NVIDIA のアニュアル レポートならびに Form 10-Q での四半期レポートなど、米証券取引委員会 (SEC) に提出されている NVIDIA の報告書に適宜記載されます。SEC への提出書類は写しが NVIDIA の Web サイトに掲載されており、NVIDIA から無償で入手することができます。これらの将来予測的な記述は発表日時点の見解に基づくものであって将来的な業績を保証するものではなく、法律による定めがある 場合を除き、今後発生する事態や環境の変化に応じてこれらの記述を更新する義務を NVIDIA は一切負いません。
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