NVIDIA が Grace CPU Superchip を発表

144 個の高性能コアと 1 テラバイト/秒のメモリによりサーバーチップのパフォーマンスとエネルギー効率が 2 倍に向上

カリフォルニア州サンタクララ—GTC— 2022年3月22日—NVIDIA は本日、今日の主要なサーバー チップと比較して最高のパフォーマンスと 2 倍のメモリ帯域幅とエネルギー効率を実現する、AI インフラストラクチャおよびハイパフォーマンス コンピューティング向けに設計された初の Arm® Neoverse™ ベースのディスクリート データセンター CPU を発表しました。

NVIDIA Grace™ CPU Superchip は、新しい高速で低遅延のチップ間相互接続である NVLink®-C2C を介してコヒーレントに接続された 2 つの CPU チップで構成されています。

Grace CPU Superchip は、昨年発表された NVIDIA 初の CPU-GPU 統合モジュールである Grace Hopper Superchip を補完します。Grace Hopper Superchip は、NVIDIA Hopper™ アーキテクチャ ベースの GPU と組み合わせて巨大規模の HPC および AI アプリケーションに対応するように設計されています。 両方のスーパーチップは、NVLink-C2C 相互接続と同様に、同じ基盤となる CPU アーキテクチャを共有します。

NVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) は次のように述べています。「新しいタイプのデータセンターが登場しています。大量のデータを処理および改良してインテリジェンスを生成する AI ファクトリーです。Grace CPU Superchip は、最高のパフォーマンス、メモリ帯域幅、NVIDIA ソフトウェア プラットフォームを 1 チップで提供し、世界の AI インフラストラクチャの CPU として輝きを放つでしょう」

NVIDIA の CPU プラットフォームとは
最高のパフォーマンスを提供するために作られた Grace CPU Superchip は、単一のソケットに 144 個の Arm コアを搭載し、SPECrate®2017_int_base ベンチマークで 740 という業界最高レベルのパフォーマンスを提供すると推定しています。(1) これは、NVIDIA のラボで同じクラスのコンパイラを使用して試算したところ、現在 DGX™ A100 で出荷されているデュアル CPU と比較して 1.5 倍以上高い値となります。(2)

Grace CPU Superchip は、エラー訂正コード付きの LPDDR5x メモリで構成される革新的なメモリ サブシステムにより、速度と消費電力の最適なバランスを実現し、業界をリードするエネルギー効率とメモリ帯域幅も提供します。 LPDDR5x メモリ サブシステムは、従来の DDR5 デザインの 2 倍となる毎秒 1 テラバイトの帯域幅を提供し、メモリを含む CPU 全体でわずか 500 ワットという劇的な低消費電力を実現します。

Grace CPU Superchip は、最新のデータセンター アーキテクチャである Arm®v9 を基にしています。 最高のシングルスレッド コア パフォーマンスと Arm の新世代のベクター拡張機能のサポートを組み合わせることで、多くのアプリケーションがすぐに Grace のパフォーマンスの恩恵を受けるでしょう。

Grace CPU Superchip では、NVIDIA RTX™、NVIDIA HPC、NVIDIA AI、Omniverse など、NVIDIA のすべてのコンピューティング ソフトウェア スタックが動作する予定です。 Grace CPU Superchip は NVIDIA ConnectX®-7 NIC とともに、スタンドアロンの CPU のみのシステムとして、または 1、2、4、または 8 基の Hopper ベースの GPU を備えた GPU アクセラレーション サーバーとしてサーバーを構成できる柔軟性を提供し、顧客は、単一のソフトウェア スタックを維持しながら、特定のワークロード向けにパフォーマンスを最適化できます。

AI、HPC、クラウド、ハイパースケール アプリケーション向けに設計
Grace CPU Superchip は、最高のパフォーマンス、メモリ帯域幅、エネルギー効率、構成可能性により、最も要求の厳しい HPC、AI、データ分析、科学計算、およびハイパースケール コンピューティング アプリケーションにて優れた性能を発揮するでしょう。

Grace CPU Superchip の 144 コアと 1TB/s のメモリ帯域幅は、CPU ベースのハイパフォーマンス コンピューティング アプリケーションに前例のないパフォーマンスを提供します。 HPC アプリケーションは計算集約型であり、成果を加速するために、最高のパフォーマンスのコア、最高のメモリ帯域幅、およびコアあたりの適切なメモリ容量を必要とします。

NVIDIA は、Grace CPU Superchip に向けて主要な HPC、スーパーコンピューティング、ハイパースケール、およびクラウドの顧客と協力しています。 Grace CPU Superchip と Grace Hopper Superchip の両方が 2023 年の前半に利用可能になる予定です。

NVIDIA Grace CPU Superchip の詳細については、ジェンスン フアンの GTC 2022 基調講演のリプレイをご覧ください。 GTC 2022 に無料で登録し、NVIDIA および業界のリーダーによるセッションに参加してください。

NVIDIA について
1999 年における NVIDIA (NASDAQ表示: NVDA) による GPU の発明は、PC ゲーミング市場の成長に爆発的な拍車をかけ、現代のコンピューター グラフィックス、ハイパフォーマンス コンピューティング、そして人工知能 (AI) を再定義しました。NVIDIA のアクセラレーテッド コンピューティングと AI における先駆的な取り組みは、輸送、ヘルスケア、製造業などの数兆ドル規模の産業を再構築し、その他のさまざまな産業の拡大も加速させています。
詳細は、こちらのリンクから:https://nvidianews.nvidia.com/