『Minecraft』 Java Edition のワールドの構築に時間をかけてきたなら、Minecraft with RTX で必須となる Windows 10 Bedrock 形式に変換できることは嬉しいニュースです。
本ガイドでは、手順を段階的に説明しますが、このプロセスは完璧でも確実でもありません。進める前に、必ずすべてのワールドとファイルをバックアップしてください。
本ガイドはワールド変換の非公式ガイドであることにご注意ください。ここではサードパーティ製のツールを使用します。また、変換したものが、今後リリースされる Minecraft with RTX で最適な体験ができることを保証するものではありません。
RTX 拡張テクスチャを作成する方法については、こちらをご覧ください。
ワールドを変換するには、最新版の『Minecraft』の Java Edition と Windows 10 Edition と、非公式にサポートされているサードパーティ製のツールとアプリケーションが必要です。
公式アプリ
非公式アプリ
ワールドの変換には、ワールドのファイルとゲーム クライアント ファイルにアクセスする必要があります。既定の場所は以下のとおりです。
1.15.2 より前のバージョンの『Minecraft』Java でワールドを作成している場合、Bedrock への変換を始める前にアップデートする必要があります。
WorldEdit または WorldEdit Forge の機能および設計図を使用している場合、変換プロセスはここから始まります。そうではない場合、下の「MCA Selector」セクションに移動してください。
執筆時点では、MCA Selector を使用しない限り、『Minecraft』 Bedrock Edition で変換したワールドを読み込むとエラーが発生します。このツールを利用すると、水、気泡柱、滑らかな石、レッドストーン リンク、ネザーポータル リンクを含む厄介なチャンクを手動で一括削除できます。Bedrock でワールドのそれらの構成要素を手動で再編集する手間が省けます。
このプロセスは早く簡単です。何もない空間 (チャンクが削除された空間) には、変換時にBedrock 用の正しいチャンクが自動的に追加されます。ただし、ゲーム内で特定の要素を手動で微調整したり、更新したりすることがあります。
いつものことですが、始める前に Java ワールドをバックアップすることをお勧めします。
1. mcaselector-1.9.3.jar 以降のバージョンを右クリックし、[プログラムから開く…] から [Java] を選択します。
2. [Open] の順にクリックし、ワールドの .mca ファイルが含まれているフォルダーに移動します。たとえば、C:\Users\%USER%\AppData\Roaming\.minecraft\saves\WorldName\region です。そのフォルダーに移動して、[フォルダーの選択] をクリックします。
3. ワールドがアプリに読み込まれます。マウスの真ん中のボタンで移動します。マウス ホイールで拡大縮小します。
a. 注: 極端に大きなワールドの場合、正しく読み込めなかったり、レンダリングに時間がかかったりすることがあります。
4. マウスの左ボタンで、変換しないチャンクを選択します。チャンクを間違って選択した場合、右クリックで選択解除します。
a. パワー ユーザーは [Tools] > [Filter Chunks] をお試しください。特定の種類のチャンクを特定するスピードが大幅に上がります。
5. [Selection] をクリック > [Delete Selected Chunks](Ctrl+D) します。
6. 警告ウィンドウが表示され、大量のチャンクを削除しようとしていると伝えられます。[Accept] を選択し、待機します。
7. これで Java ワールドで一部のチャンクが削除されます (チャンクがなくなります)。
8. これで MCA Selector を閉じることができます。Bedrock に変換後、足りないチャンクが見つかった場合、ゲーム内で手動編集するか、変換前に MCA Selector の手順を再度行います。
9. 下の MCC Tool Chest の指示に従い、チャンクを削除した Java ワールドを Bedrock に変換します。
Java のワールドをアップデートし準備ができたら、MCC Tool Chest (Bedrock Edition) を読み込んで、Windows 10 Bedrock 形式への変換を開始できます。変換が始まると後戻りできないので、始める前にすべての Java と Bedrock のワールド ファイルが完全にバックアップされていることを確認してください。
1. MCC Tool Chest (Bedrock Edition) をインストールし、読み込みます。ここから先は「MCC」と表記します。
2. [File] > [Open] 」の順にクリックし、新しい空のワールドを選択します。
3. [Tools] > [Convert] > [To Bedrock] の順にクリックします。
4. Bedrock に変換する Java のワールドを選択するように求められます。
5. 変換するワールドを選択すると、新しい画面が表示されます。
a. 注: MCC で Java のワールド フォルダーを自動的に検出できない場合、以下のような画面がまず表示されます。[Minecraft Java world folder]の隣にある右上のフォルダー アイコンを使用し、フォルダーの場所を指定します。たとえば、C:\Users\%USER%\AppData\Roaming\.minecraft\saves\WorldName\ です。続く指示に従うと、下の画像のような変換画面に戻ります。
6. 全部のオプションを初期値のままにして [Convert] をクリックします。変換が開始されます (ワールドが大きい場合、変換に時間がかかることがあります)。
7. 完了すると、[Conversion Completed] メッセージが表示されます。[Close] をクリックすると、メインの MCC ウィンドウに戻ります。
8. 新しいウィンドウは前と変わらないように見えますが、[File] > [Save As] > [New World] の順にクリックすると、Java から Bedrock に変換したワールドに名前を付けるよう求められ、入力後 [OK] をクリックします。
9. これで Java ワールドが保存され、Bedrock 内からアクセスできるようになりました!
10. ベータ版の「Minecraft with RTX」にアクセスするには、新しく変換した Bedrock のワールドを AppData UWP World 保存フォルダーにコピーし、ワールドを読み込みます。
Minecraft Bedrock (UWP) ワールドの保存フォルダー
C:\Users\%USER%\AppData\Local\Packages\Microsoft.MinecraftUWP_8wekyb3d8bbwe\LocalState\games\com.mojang\minecraftWorlds
11. ワールド保存フォルダー内にリソース パックが組み込まれていることを確認してください。リソース パックが組み込まれておらず、作成する必要がある場合、こちらのガイドをご覧ください。物理ベースのレンダリング パイプラインで独自のテクスチャを作成する方法が紹介されています!
12. リソース パック内の manifest.json ファイルに移動します。
13. manifest.JSON の最後の波括弧閉じの前に次のセクションを追加します。
"capabilities": [ "raytracing"
]
14. これでワールドのレイ トレーシングが有効になったので、マーケットプレイス ストアから「Minecraft with RTX Beta」を起動します。
15. メニューから自分のワールドがプレイできるはずです。また、レイ トレーシングが切り替えられるようになります。
16. 自分のワールドを探検してください。問題が見つかったら、必要に応じてアップデートしてください。
17. レイ トレーシングで新しいワールドをお楽しみください!
初めは大変で複雑ですが、ツールやワークフローに慣れると、ワールドの変換は数分で完了します。Java のワールドをすべて Bedrock に簡単に持ち込めるようになります。「Minecraft with RTX Beta」がリリースされたときには、下のデモ画像のように、レイ トレーシングで引き立ちます。
『Minecraft Java Edition』のワールドを『Minecraft Bedrock Edition』に変換。「Minecraft with RTX」の PBR テクスチャやレイ トレーシングで強化可能。謝辞: @PearlescentMoon
「Minecraft with RTX Beta」のリリースに関する情報は GeForce.comで随時お伝えします。