GeForce RTX 40 シリーズ ノート PC の電力、性能、効率を理解する

執筆者: Mark Aevermann 投稿日: 2023年2月7日火曜日 | 特集記事 GeForce RTX GPU GeForce RTX ノート PC ハードウェア NVIDIA Studio

NVIDIA は、ノート PC 用の GPU に関して、シンプルな目標を持っています - あなたのお気に入りのノート PCに最高の性能を提供することです。

シンプルな発想ですが、実際には複雑です。

当然のことに、人によって求めるノート PC は異なります。大きさにこだわらず、可能な限り高性能なシステムを求める人もいれば、携帯性に優れたものを求める人もいます。多くの人は、その中間を求めています。

このような好みの豊かさが、驚くほど多様なノート PC 市場につながっています。あらゆる性能レベル、大きさ、厚さ、価格にわたる何百ものデザインから選ぶことができるのです。

そのため、NVIDIA がノート PC 用の GPU を設計する際には、活気にあふれるノート PC 設計のエコシステムに対応できるように、幅広い構成を提供する必要があります。

電力と効率が基本

ノート PC にとって、電力は設計上考慮すべき最も重要な事項のひとつです。

プロセッサに供給される電力量によって性能が決まりますが、その代償として熱が発生し、冷却する必要があります。冷却すべき熱量が多いほど、ファンやヒートパイプも大きくなります。それらが大きくなればなるほど、ノート PC が厚くなり、バッテリーなどの他の部品を置くスペースが少なくなります。

これは、高性能なノート PC を設定する上で、基本的な制約です。

ノート PC の設計にとって非常に重要であるからこそ、NVIDIA は Max-Q と呼ぶ、ノート PC の電力効率を向上させる新しい一連の技術の発明に、何年も投資してきました。

GPU の電力範囲の決定

電力範囲の設定は、チップの仕組みを理解することから始まります。基本的には、あらゆるチップはより多くの電力を供給するほど高速になりますが、ある程度の電力を超えると収穫逓減になり、より多くの電力を供給しても性能が上がる量は徐々に少なくなります。

チップの最大周波数に達するまでには多くの電力を必要とし、それ以上の性能向上は望めません。

注目すべき点が 2 つあります。電力あたりの性能が最大となる最大効率の点と、絶対性能が最大となる点です。

GeForce ノート PC の電力範囲は、最大効率の点から始まります。説明のために、GeForce RTX 4070 Laptop GPU を例とします。サポートされる電力範囲は、最大効率の点である 35W から始まります。その最大電力の 115W と比較して、35W では電力あたりの性能は 2 倍になります。

効率性の恩恵を受けることができるノート PC (例えば、超薄型の 14 インチ デザイン) の場合、35W の RTX 4070 Laptop GPU は、そのノート PC に搭載できる他の何よりも大きな性能向上を実現します。

ノート PC の性能

グラフィックス 電力についてもっと詳しく知りたい方のために、NVIDIA はノート PC メーカーと協力して、メーカーのウェブサイトにあるノート PC のページで電力の情報を提供しています。NVIDIA では、GPU の仕様のページでノート PC の電力範囲の情報を提供しています。さらに、ノート PC 本体では、NVIDIA コントロール パネルの「システム情報」ウィンドウからグラフィックス電力を確認できます。

独立したレビューは、ノート PC の性能、その特徴や利点のすべてを理解するための重要な方法です。ノート PC の性能は、GPU の電力だけでなく、CPU やメモリの選択、熱設計、パフォーマンス モード、OEM ソフトウェアなど、多くの要因が影響します。

あらゆるタイプのゲーマーとクリエイターのためのモデル

効率と性能が向上し、電力目標が幅広く設定された数多くのノート PC の中から、すべての人の好みにあったモデルが見つかるでしょう。Acer、Alienware、ASUS、Dell、Gigabyte、HP、Lenovo、MSI、Razer、Samsung から間もなく多種多様なモデルが登場します。電力と性能の詳細については、それぞれのウェブサイトをご確認ください。