NVIDIA DGX SuperPOD と NVIDIA Clara Discovery ライブラリを基盤とする Schrödinger 計算創薬プラットフォームを大手製薬会社やバイオテクノロジ新興企業が活用可能に
2021 年 4 月 12 日 カリフォルニア州サンタクララ — GTC21 — NVIDIA は本日、Schrödinger との戦略的パートナーシップを発表いたしました。本パートナーシップによって Schrödinger の計算創薬プラットフォームの速度と精度を NVIDIA DGX A100™ システムがさらに高め、数十億の分子を高速かつ正確に評価できるようになることで、治療薬開発の可能性がさらに広がります。
両社は、新型分子の特性のモデル化と予測を支援する Schrödinger のソフトウェア プラットフォームを、NVIDIA DGX A100 システムと NVIDIA InfiniBand HDR ネットワークで構築された NVIDIA DGX SuperPOD™ に最適化します。
この取り組みには、Schrödinger 製品スイートにおける物理ベース モデリングと、最先端の AI フレームワーク、アプリケーション、トレーニング済みモデルのコレクションによって最新の計算創薬に対応する NVIDIA Clara™ Discovery のサポートが含まれます。さらに両社は、創薬のための物理ベースのコンピューティングと機械学習をさらに進展させるために、科学および研究の画期的な取り組みにおいても協業する予定です。
Schrödinger では通常、新薬候補 1 件あたり数万もの分子を評価しています。この評価に用いられる同社の物理ベース アプローチは計算負荷が最も高く、ハイパフォーマンス コンピューターの GPU を何十万時間も使用する必要があります。
今回の提携により、新興企業から多国籍企業までを含む 3,000 社以上から成る製薬業界全体が、スーパーコンピューティング規模で創薬を加速できるようになります。共同開発されるソリューションによって、あらゆる規模の企業が、物理学と AI を使った分子の組み合わせのシミュレーションと、治療目的での使用に最も有望な化合物の特定と最適化に取り組むことができるようになります。製薬会社は、Schrödinger プラットフォームを導入した、展開が容易な自社のプライベート クラウド上で、これらの研究を行うことができます。Schrödinger プラットフォームは、オンプレミスやコロケーション施設に導入可能な NVIDIA DGX SuperPOD 上で動作します。
Schrödinger の最高技術責任者パトリック ロートン (Patrick Lorton) 氏は次のように述べています。「当社のプラットフォームに組み込まれた予測モデルは、高品質な治療用分子の探索を飛躍的に拡大、高速化できるよう設計されており、このワークロードを実現するために欠かせないテクノロジ パートナーが NVIDIA です。世界有数の製薬会社が、Schrödinger の最先端の計算ソフトウェアを活用して、従来よりもコンピューティング コストを大幅に節約しながら、より広く化学空間を探索し、高品質な候補を短期間で発見しています。NVIDIAとの提携により、このプロセスをさらにスムーズにできることを嬉しく思います」
既に NVIDIA の研究チームとエンジニアリング チームは、NVIDIA Ampere アーキテクチャとMulti-Instance GPU 技術を活用するための Schrödinger スイートの高度化と最適化を進めています。お客様は、Schrödinger ソフトウェアを 1 台の DGX システムまたは 20 台以上のクラスターで構成されるDGX SuperPODに簡単に展開できるようになります。これにより、数十件もの創薬プログラムに合わせて Schrödinger プラットフォームを拡張したり、1 週間に何十億もの分子をスクリーニングおよび評価したりすることが可能になります。
NVIDIA のヘルスケア担当バイス プレジデント、キンバリー パウエル (Kimberly Powell) は次のように述べています。「Schrödinger では、シミュレーションと機械学習を高度に組み合わせることで、計算創薬の精度をますます高めています。NVIDIA と Schrödinger の提携により、超高スループットなリードの生成を通して新薬候補の成功率を高め、成果達成を加速する新たな科学機器を製薬業界に提供します」
NVIDIA について 1999年における NVIDIA (NASDAQ表示: NVDA) による GPU の発明は、PC ゲーミング市場の成長に爆発的な拍車をかけ、現代のコンピューター グラフィックス、ハイパフォーマンス コンピューティング、そして人工知能 (AI) を再定義しました。NVIDIA のアクセラレーテッド コンピューティングと AI における先駆的な取り組みは、輸送、ヘルスケア、製造業などの数兆ドル規模の産業を再構築し、その他のさまざまな産業の拡大も加速させています。詳細は、こちらのリンクから: https://nvidianews.nvidia.com/
NVIDIA と Schrödinger の提携がもたらすメリット、影響、提携によって実現される内容、両社が Schrödinger のソフトウェア プラットフォームの最適化に取り組んでいるという記述、両社の製品と技術がもたらすメリット、影響、パフォーマンス、創薬向けの物理ベースのコンピューティングと機械学習を両社が進展させるという記述、新薬候補の評価で実施される作業の内容、今回の提携によって製薬会社における創薬が加速し規模も拡大されるという記述、製薬会社における技術利用の方法、Schrödinger プラットフォームの入手可能性、Schrödinger プラットフォームに組み込まれた予測モデルのメリット、Schrödinger のソフトウェアが世界有数の企業をサポートしているという記述、NVIDIA が Schrödinger の作業に貢献し、同社のスイート製品を進化させるという記述、お客様による Schrödinger ソフトウェアの展開方法およびそれにより実現できる内容、計算創薬が進化しているという記述など、本プレスリリースにおける一定の記載は将来の見通しに関する記述であり、予測とは著しく異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。かかるリスクと不確実性は、世界的な経済環境、サードパーティに依存する製品の製造・組立・梱包・試験、技術開発および競合による影響、新しい製品やテクノロジの開発あるいは既存の製品やテクノロジの改良、NVIDIA製品やパートナー企業の製品の市場への浸透、デザイン・製造あるいはソフトウェアの欠陥、ユーザーの嗜好および需要の変化、業界標準やインターフェイスの変更、システム統合時にNVIDIA製品および技術の予期せぬパフォーマンスにより生じる損失などを含み、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-K での NVIDIA のアニュアル レポートならびに Form 10-Q での四半期レポートなど、米証券取引委員会 (SEC) に提出されている NVIDIA の報告書に適宜記載されます。SEC への提出書類は写しが NVIDIA の Web サイトに掲載されており、NVIDIA から無償で入手することができます。これらの将来予測的な記述は発表日時点の見解に基づくものであって将来的な業績を保証するものではなく、法律による定めがある 場合を除き、今後発生する事態や環境の変化に応じてこれらの記述を更新する義務を NVIDIA は一切負いません。
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