CES 2020 の GeForce: 新しい G-SYNC ULTIMATE Mini-LED と 360 Hz テクノロジ、新しい機能が詰まった Game Ready ドライバー、25 機種の新しい G-SYNC Compatible モニター/BFGD、『Wolfenstein: Youngblood』のレイ トレーシング対応、『Quake II RTX v1.3』

執筆者: Andrew Burnes 投稿日: 2020年1月6日月曜日 | 特集記事 CES 2020 DLSS G-SYNC ハードウェア NVIDIA RTX レイ トレーシング

CES 2020 で存在感を示す GeForce は、ゲーミング体験をさらに高める新しい機能強化や革新的技術を発表しています。Game Ready ドライバーの新機能、G-SYNC ゲーミング モニター、最先端の G-SYNC テクノロジ、『Wolfenstein: Youngblood』のレイ トレーシング対応、『Quake II RTX』のアップデートの詳細については、この先をお読みください。

CES 2020 で公開された G-SYNC の新しい革新的技術、ゲーミング モニター、Big Format Gaming Display

NVIDIA は G-SYNC で可変リフレッシュ レート ゲーミングの先駆者となり、業界のリーダーとしてより進んだテクノロジの開発を続けています。そのテクノロジは、ゲーミング モニターのリフレッシュ レートを高め、発色の精度を向上し、優れたコントラストとディスプレイ オーバークロックを実現し、あらゆるフレームレートとリフレッシュ レートで稼働できる VRR を利用可能にします。

CES 2020 では 28 機種の新しいディスプレイが披露されています。その目玉となるのが 360 Hz と Mini-LED を採用した NVIDIA の新しいゲーミング モニターです。他にはない新しい革新的なディスプレイ技術が盛り込まれています。

NVIDIA の 360 Hz テクノロジは G-SYNC ゲーミング モニターのリフレッシュ レートを 240 Hz から大幅に引き上げることを可能にします。遅延が減少し、画像が鮮明になります。e スポーツプレイヤーや対戦ゲーマーにとって、大きな違いが出ます。より素早く簡単に目標を捉えることができるうえ、クリックしてからゲーム内に効果が反映されるのが速くなります。

 

そして、Mini-LED は 4K HDR G-SYNC ULTIMATE ゲーミングにおける大きな進歩です。何よりもまず、このテクノロジの小型化、効率化された LED によって、制御可能な LED ローカル ディミング ゾーンが、前世代 4K G-SYNC ULTIMATE ゲーミング モニターの 384 個から 1152 個にまで増加しました。この増加によって、発色の精度、明るさ、コントラスト、全般的な画質が以前の LED テクノロジでは不可能だったレベルで大幅に向上します。

11 月、LG は大型テレビに G-SYNC Compatible サポートを導入した最初のテレビ メーカーになりました。GeForce ゲーマーは LG が販売するクラス最高の OLED で驚異的な映像と滑らかな可変リフレッシュ レートによるゲーミングをお楽しみいただけます。このたび LG は 2020 年の新しいテレビ製品群を発表しましたが、その 12 機種すべてが G-SYNC Compatible Big Format Gaming Display (BFGD) として認められています。OLED の驚異的な画質と滑らかな VRR によるゲームプレイは、リビングルームの大画面テレビでこれ以上ないゲーミング体験を届けます。

そして最後になりますが、NVIDIA は 数多くの新しい G-SYNC Compatible ゲーミング モニターのサポートを発表しました。さまざまな形状、サイズ、解像度の製品があり、最適なモニターをお探しのお客様にとっては選択肢が増えることになります。

新しいディスプレイと CES 2020 G-SYNC 告知の詳細はすべて、こちらからご確認いただけます。

新しい Game Ready ドライバーがもたらす向上した新機能

現時点で既に、GeForce Experience を起動すると、最新の Game Ready ドライバーをダウンロードし、インストールすることができます。この最新版には、最新のゲーム最適化機能、『Wolfenstein: Youngblood』と『Quake II RTX』のアップデートの Game Ready サポート、新しい G-SYNC Compatible ゲーミング モニターのサポートのほか、複数の新機能が含まれています。

最初にご紹介するのは、最もリクエストが多かった NVIDIA コントロール パネルの機能の 1 つ、Max Frame Rate です。これにより電力が節約され、ノート PC のバッテリの寿命が延び、フレームレートが指定の制限値より低く抑えられます。フレームレートの抑制は、バッテリでゲームをプレイするときに電力を節約したり、特定のモニター設定で遅延を低減したりするときに便利です。

また、可変レート スーパーサンプリング (VRSS) という新機能が加わりました。これは、性能が許すとき (もっともパワー ユーザーはこれをオーバーライドし、このテクノロジを常時オンにできますが)、人間の視線が集中する VR ディスプレイの中心の画質を上げるテクノロジです。VRSS はエイリアシング、ちらつき、クローリングを減らし、細部を増強し、VR 体験を向上します。

VRSS の動作をこちらでご覧ください。

NVIDIA Freestyle でスクリーンショットやビデオを撮影してカスタマイズしたりゲーム内の画像をリアルタイムで調整したりすることが好きなユーザーのために、新しい画面分割フィルターをリリースしました。画面上の直観的なコントロールで、カスタマイズ前後のゲームの外観を表示したり、2 つをブレンドしてまったく新しい外観にしたりできます。

Game Ready ドライバーに最近追加された機能で最も人気のあるものに、Image Sharpening ツールがあります。このツールを使用すると、映像をさらに鮮明にし、高品質のフィルターでグラフィックスをアップスケールすることができます。エンドユーザーのフィードバックに応え、このコントロール パネル機能を改善し、画像を鮮鋭化せずにアップスケールしたり、逆にアップスケールせずに画像を鮮鋭化したりできるようにしました。また、GPU によるアップスケーラーとカスタム解像度を併用できるようにしました。

以上の新機能やその他ドライバーの追加機能に関する詳細は、こちらの CES 2020 の Game Ready ドライバーに関する記事をお読みください。

GeForce が先導するゲーミング ノート PC の薄型化、軽量化、性能アップ

NVIDIA とそのパートナーは 10 年を費やし、誰も想像できなかったほどのゲーミング ノート PC の小型化を実現しました。そして今回、パートナー企業である ASUS は CES 2020 で、ROG Zephyrus G14 を発表しました。世界初の 14 インチ GeForce RTX ノート PC です。

GeForce RTX 2060 を搭載した 18 mm という薄さの Max-Q デザイン Zephyrus G14 は、最新の AAA ゲームをレイ トレーシングで輝かせるパワーをゲーマーにもたらします。フォーム ファクターはわずか 1.6 kg であり、世界中のどこにでも持って行けます。

NVIDIA GeForce GPU が記録的な数のノート PC に搭載されている理由は、このように性能と携帯性を両立できることにあります。最新の Turing GPU アーキテクチャを搭載しているモデルだけでも 140 機種を超えています。Turing GPU は地球上で最もパワー効率に優れた GPU です。また、60 を超えるモデルが Max-Q デザインを基に開発されており、最も速く薄く静かで、かつエネルギー効率に優れたゲーミング ノート PC を実現しています (Max-Q デザインは、ノート PC メーカーによる平均 17 インチサイズのゲーミング ノート PC の販売を促進しています。2016 年は 38 mm でしたが、2019 年にはわずか 20 mm になりました)。

結果として、GeForce を採用した主要メーカーが作るゲーミング ノート PC を購入すれば、予算に関係なく、手頃価格で比類なき性能を手に入れることができるようになっています。この記事の執筆時点では、GeForce GTX 1650 を搭載したノート PC はわずか $ 799 から、GeForce GTX 1660 Ti 版は $ 999 から販売されています。HP Pavilion Gaming 15、Lenovo Legion Y540、IdeaPad L340 Gaming、ASUS TUF Gaming FX505 などがこれに該当します。

また、ASUS TUF Gaming FX505 など、GeForce RTX 2060 システムはわずか $ 1199 から販売されています。はるかにパワフルなゲーミングを外出先でも体験できます。

CES 2020 で、NVIDIA パートナーは多数の新型ノート PC を発表する予定です。それぞれの情報については各社の Web サイトやソーシャル フィードを定期的にチェックしてください。

『Wolfenstein: Youngblood』のレイ トレーシング対応アップデートが今週リリース予定

『Wolfenstein: Youngblood』に今週リリース予定の大型アップデートで、リアルなレイ トレーシング、パフォーマンスを向上させる NVIDIA DLSS、最高のゲームプレイの瞬間を自動的に記録する NVIDIA Highlights が追加されます。

レイ トレーシングを有効にすると、キューブマップによる不正確なリフレクションがリアルタイムのリアルなリフレクションに置き換わり、メタリックなサーフェスなどのゲーム内で反射要素がまったく新しいリフレクションが表現されます。下のビデオからわかるように、画質、没入感が大きく強化され、戦闘のルックアンドフィールが大幅に改善されます。各表面、敵、さらにはプレイヤー キャラクター間で放電エフェクトやその他武器のエフェクトが反射するようになります。

 

NVIDIA DLSS を有効にすると、GeForce RTX を使用するゲーマーであれば、レイトレーシングされたエフェクトを最高設定かつ 60 FPS 以上のフレームレートで楽しめるため、『Wolfenstein: Youngblood』のゲーミング体験がこれ以上ないほど高まります。

『Wolfenstein: Youngblood』のレイ トレーシング、その性能を高める NVIDIA DLSS テクノロジ、NVIDIA Highlights によるゲームプレイの記録の詳細については、『Wolfenstein: Youngblood』に関するこちらの特集記事をお読みください。また、各機能の完全なサポートと最適なパフォーマンスのため、最新の Game Ready ドライバーをダウンロードし、インストールしてください。

『Quake II RTX v1.3』アップデートでフォト モードなどが導入される

Quake II RTX』は 1997 年に発売された人気 FPS にレイ トレーシングを追加したリマスター版です。11 月、NVIDIA はたくさんの新機能と機能強化を発表しましたが、今回は『Quake II RTXv1.3』のアップデートについてお知らせします。スクリーンショットをカスタマイズできる、フリー カメラと被写界深度オプションを備えたフォト モードが新たに追加されます。以下のサンプルのような、映画のようなスクリーンショットを作成できます。

フォト モードを使用するには、キーボードの Pause キーでゲームを一時停止します。リアルタイムのレンダリング近似とデノイズ機能が無効になり、写真は代わりに蓄積によりレンダリングされます。エンジンはノイズ パターンを変えて何度も同じフレームをレンダリングし、それから結果を平均するため、高品質なスクリーンショットを作成できます。

カメラを動かしてユニークなゲーム内写真を撮影するには、移動キーの W/A/S/D を使用します。上下に移動するには Q/E を使用します。Shift キーで動きが速くなります。Ctrl で遅くなります。カメラの向きを変更するには、マウスの左ボタンを押しながらマウスを動かします。ズームするには、マウスの右ボタンを押しながらマウスを上下に動かします。最後になりますが、カメラ ロールを調整するには、マウスの両方のボタンを押しながらマウスを左や右に動かします。

写真に映画のような DoF (Depth of Field/被写界深度) 効果を追加するには、マウス ホイールと Shift/Ctrl キーを使用します。ホイールだけの場合、焦点距離が調整されます。Shift + ホイールでアパーチャサイズが調整されます。Ctrl/Ctrl + ホイール/Ctrl +Shift + ホイールでさらに細かく調整できます。他のリアルタイム レンダラーで使用される被写界深度効果とは異なり、この実装では「迫真の」被写界深度が計算され、反射や屈折が正しく動作し、エッジ アーティファクトを作りません。ただし、完璧な結果を得るには蓄積レンダリングが必要です。そのため、この効果は『Quake II RTX』の新しいフォト モードだけの機能になっています。

スクリーンショットを保存するには F12 を押します。保存場所は C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\Quake II RTX\baseq2\screenshots です。

フォト モードの全機能の設定はゲーム内のメニューにあります。コンソールから設定を調整するには、クライアント マニュアルで pt_accumulation_rendering、gl_screenshot、screenshot、pt_dof、pt_aperture、pt_freecam、その他類似のコンソール変数を参照してください。

フォト モードに加え、『Quake II』の多数のトータル コンバーション、リマスター、アップグレードになかった、キャンペーンのカットシーンをサポートしました。また、他にもさまざまな変更を行っています。『v1.3』の完全リストについては、こちらをご覧ください。

『Quake II RTX』を Steam でご利用の場合、v1.3 アップデートは自動的にインストールされます。スタンドアロンの Windows 版または Linux 版をお持ちの場合、こちらでアップデートをダウンロードしてください。『Quake II RTX』の MOD にご興味がおありの場合は、NVIDIA の MOD ガイドをご覧ください。

ゲームを所有していない場合でも、スタンドアロン版をダウンロードすれば最初の 3 つのレベルを無料でプレイできます。すべてのゲーム内容にアクセスするには、SteamGOG、または Bethesda.net で本編をお買い求めください。

2020 年を好発進させる

NVIDIA では、最適化、改善、機能強化、性能アップに継続的に取り組んでおり、ユーザーに便利な新機能を届け、360 Hz や Mini-LED G-SYNC など、新しい革新的技術でゲーム/テクノロジ産業を発展させています。

新しい年が始まる今、NVIDIA は CES 2020 でクラス最高の性能、機能、テクノロジを展示しています。また、他にもいろいろとご覧に入れる予定です。今年は、ゲーム業界で胸躍るような統合がいくつもなされ、新しいテクノロジが生まれ、ゲームがさらに楽しくなる毎日になるでしょう。

以上の情報に関する詳細や GeForce に関する全情報は GeForce.com でご覧いただけます。2020 年も定期的にチェックしてください。

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Quake II』: Copyright (C) 1997-2001 Id Software, Inc.ライセンスは GPLv2 の規約に基づいて提供されます。

Q2VKPT』: Copyright © 2018 Christoph Schied.ライセンスは GPLv2 の規約に基づいて提供されます。

Quake2MaX "A Modscape Production":テクスチャは Quake2XP で使用されている Quake2Max から。Copyright © 2019 D Scott Boyce @scobotech.All Rights Reserved.クリエイティブ コモンズ ライセンス バージョン 1.0 の制約を受けます。ラフネスとスペキュラ チャネルは Quake II RTX エンジンで動作するように調整されました。

Q2XP Mod Pack: Arthur Galaktionov から許可を得て使用。

Q2Pro: Copyright © 2003-2011 Andrey Nazarov.ライセンスは GPLv2 の規約に基づいて提供されます。

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