2021年会計年度第2四半期の業績を発表

  • 売上高は過去最高の38億7,000万ドルで、前年同期より50%増
  • データセンターの売上高は過去最高の17億5,000万ドルで、前年同期より167%増
  • 第1四半期にNVIDIAの一部門であるMellanoxが急成長し、売上高の14%を占める

2020 年 8 月 19 日、カリフォルニア州サンタクララ - NVIDIAは2020年7月26日に終了した第2四半期の売上高が過去最高の38億7,000万ドルに達したことを発表しました。前年同期の25億8,000万ドルから50%増加し、前四半期の30億8,000万ドルから26%増加しました。

米国GAAPに基づく業績では、第2四半期の希薄後1株当たりの利益は、前年同期の0.90ドルから10%増、前四半期の1.47ドルから33%減の0.99ドルでした。非GAAPに基づく希薄後1株当たりの利益は、前年同期の1.24ドルから76%増、前四半期の1.80ドルから21%増の2.18ドルでした。

NVIDIAは2020年4月27日にMellanox Technologies Ltd.の買収を完了しました。

NVIDIAの創業者/CEOであるジェンスン フアン(Jensen Huang)は、次のように述べています。「NVIDIAのコンピューティングの採用が加速していることが、過去最高の売上高および並外れた成長の原動力となりました。NVIDIA RTXレイ トレーシングおよびAIによって創造される、リアルなバーチャル世界にますます多くのゲーマーが熱中するようになったことで、GeForceゲーミングの成長が加速しました。」

また、「NVIDIAの新しいAmpere GPUアーキテクチャは、出だしから好調で、世界の最大手クラウド サービス プロバイダおよびサービス メーカーがNVIDIAのアクセラレーテッド コンピューティングを提供するために迅速に動いています。Mellanoxは、AIサービスをスケールアウトするためにクラウド データセンターの高速ネットワーキング需要に牽引され、急成長しました。また、コンピューターからAIソフトウェアへ、そしてクラウドから自動車へと、アップグレード可能な次世代高級車の開発を牽引するMercedes-BenzとNVIDIAとの提携は革新を起こすものです。」

「パンデミックがNVIDIAのプロフェッショナル ビジュアライゼーションおよびオートモーティブ プラットフォームに影響を及ぼしたにもかかわらず、ゲーミング、AI、クラウド コンピューティングおよび自律動作マシンが世界中で次の産業革命を牽引するため、NVIDIAは成長を実現する上で有利な立場にあります」と述べています。

NVIDIAは、第2四半期に9,900万ドルの四半期現金配当を支払いました。2020年9月2日を配当基準日として、2020年9月24日に1株当たり0.16ドルの次回四半期現金配当を支払う予定です。

2021 年会計年度第 2 四半期の概要

四半期財務情報 (GAAP ベース) の比較
(単位: 百万ドル 1 株当たりのものを除く) Q2 FY21 Q1 FY21 Q2 FY20 Q/Q Y/Y
売上高 $3,866 $3,080 $2,579 26% 増 50% 増
売上高総利益率 58.8% 65.1% 59.8% 630 bps 減 100 bps 減
営業費用 $1,624 $1,028 $970 58% 増 67% 増
営業利益 $651 $976 $571 33% 減 14% 増
純利益 $622 $917 $552 32% 減 13% 増
希薄後 1 株当たりの利益 $0.99 $1.47 $0.90 33% 減 10% 増
四半期財務情報 (非 GAAP ベース) の比較
(単位: 百万ドル 1 株当たりのものを除く) Q2 FY21 Q1 FY21 Q2 FY20 Q/Q Y/Y
売上高 $3,866 $3,080 $2,579 26% 増 50% 増
売上高総利益率 66.0% 65.8% 60.1% 20 bps 増 590 bps 増
営業費用 $1,035 $821 $749 26% 増 38% 増
営業利益 $1,516 $1,205 $802 26% 増 89% 増
純利益 $1,366 $1,120 $762 22% 増 79% 増
希薄後 1 株当たりの利益 $2.18 $1.80 $1.24 21% 増 76% 増

2021年会計年度第3四半期の予想は以下の通りです。

  • 売上高は、44億ドル±2%となる見込みです。
  • 売上高総利益率は、GAAPベースが62.5%±0.5%、非GAAPベースが65.5%± 0.5%となる見込みです。
  • 営業費用は、GAAPベースが約15億4,000万ドル、非GAAPベースが約10 億9,000万ドルとなる見込みです。
  • GAAPベースおよび非GAAPベースのその他の収益および費用は、ともに約 5,500万ドルの費用(純額)となる見込みです。
  • GAAP税率および非GAAP税率は、ともに8%±1%となる見込みです(個別項目は除く)。GAAPベースの個別項目は、四半期ベースで変動するとNVIDIAが予想する、株式報酬に関連した税制優遇措置の過不足を含みます。

ハイライト

前四半期の業績報告以降、NVIDIAは以下の分野で進展がありました。

データセンター

  • Mellanoxの売上高を含む第2四半期売上高は17億5,000万ドルで、前四半期から54%増加し、前年同期から167%増加しました。
  • AI、データ サイエンスおよびサイエンティフィック コンピューティング分野の最も複雑な課題に取り組むため、世界の大手サーバー メーカーと共同で、50を超えるNVIDIA® A100搭載システムを発表しました。
  • 世界最速のスーパーコンピューターTop 500の最新リストに、上位10システムのうち8システムに搭載され、さらに、全システムのうち3分の2に搭載されています。これには、同リストの7位にランクされ、かつ、Green500リスト上位2位に入った、NVIDIA Seleneと名付けられたNVIDIA DGX SuperPOD™システムが含まれています。
  • 最新のMLPerfベンチマークで16個のAI性能記録を樹立、A100 TensorコアGPUをベースとした1チップ当たりでは8個の同記録を、DGX A100 SuperPODシステムを用いて「規模を拡張」したケースでは8個の同記録を樹立しました。
  • 導入後1ヵ月ほどでNVIDIA A100 TensorコアGPUがGoogle Cloud上で利用可能になりました。
  • 世界で最も普及しているデータ アナリティクス アプリケーションであるApache SparkのCUDA GPU アクセラレーションを、Spark 3.0の正規版リリースを通じて提供しました。
  • セキュリティ上の脅威および運用上の問題を探知し、ネットワーク障害を予測することでスーパーコンピューティング データセンターにおけるダウンタイムを最小化するNVIDIA Mellanox® UFM Cyber-AI プラットフォームを発表しました。

ゲーミング

  • 第2四半期売上高は16億5,000万ドルで、前四半期より24%増加し、前年同期より26%増加しました。
  • 新しいGeForceノートPCが100機種以上登場し、学生、クリエイターおよびゲーマーが並外れた性能を様々な価格帯で購入できるようになりました。
  • NVIDIA RTXレイ トレーシングおよびDLSS AI超解像度に現在対応する各種ゲームを発表しました。これには、『Justice』、『サイバーパンク2077』および『Death Stranding』が含まれます。また、Minecraft with RTXの新たなワールドを発表しました。
  • GeForce NOW™ がChromebookに対応したことで、何百人ものユーザーがクラウド ゲームをプレイすることが可能となりました。
  • Square Enixが自社の広範なカタログGeForce NOWへ追加することを発表しました。これには、『Deus Ex』や『Just Cause』に加え、RTX Onで復活した『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』などのフランチャイズが含まれます。

プロフェッショナル ビジュアライゼーション

  • 第2四半期売上高は2億300万ドルで、前四半期より34%減少し、前年同期より30%減少しました。
  • NVIDIA Quadro® グラフィックスをベースとしたプロフェッショナル クリエイター向けの新しいモバイル ワークステーションをAcer、Dell、LenovoおよびMicrosoftと共にローンチしました。Substance AlchemistおよびBlenderの最新のリリースに新しいAI機能を搭載し、マテリアル制作を向上させ、AIデノイジングを組み込みました。
  • Chaos GroupのFoundryからリリースされた最新アプリケーションおよびMaxonのRedshiftにNVIDIA RTX™ が実装されたことを発表し、クリエイターは高速化されたレイ トレーシングおよび加速化された性能へアクセスできるようになりました。
  • デスクトップ管理ツール一式を用いてワークフローを合理化するNVIDIA Quadro Experienceプラットフォームの最新アプリケーション、NVIDIA Quadro View™ をリリースしました

オートモーティブ

  • 第2四半期売上高は1億1,100万ドルで、前四半期より28%減少し、前年同期より47%減少しました。
  • 永続的にアップグレード可能で、NVIDIA DRIVE AV自律運転ソフトウェアおよびNVIDIA AGX Orin™ AVコンピューター上で構築された新しいソフトウェア デファインドの車両アーキテクチャを2024年からMercedes-Benzのラインナップの全車両へ組み込むことをMercedes-Benzと共同で発表しました。

NVIDIA CFO によるコメント

NVIDIAのエグゼクティブ バイス プレジデント兼最高財務責任者(CFO)であるコレット クレス(Colette Kress)による本四半期に関するコメントは下記リンクに掲載しています。https://investor.nvidia.com/home/default.aspx

カンファレンス コールおよび Web キャスト情報

NVIDIAは、2021年会計年度第2四半期の決算および現在の財務見通しについて議論するアナリストおよび投資家とのカンファレンス コールを開催しました。カンファレンス コールのライブWebキャスト(視聴のみモード)は、NVIDIAのインベスター リレーションズ ウェブサイト、https://investor.nvidia.com/home/default.aspxでアクセス可能です。Webキャストは録音され、NVIDIAの2021年会計年度第3四半期決算についてのカンファレンス コールが開催されるまで再生できます。

非 GAAP 財務指標について

NVIDIAでは、GAAPベースの要約連結財務諸表に加え、一部の項目については非 GAAPベースの財務指標を使用しています。使用している非GAAP財務指標は、非 GAAPベースの売上高総利益、非GAAPベースの売上高総利益率、非GAAPベースの営業費用、非GAAPベースの営業利益、非GAAPベースのその他の利益(費用)(純額)、非GAAPの支払法人税、非GAAPベースの純利益、非GAAPベースの希薄後1株当たり純利益あるいは利益、ならびにフリー キャッシュ フローです。また、現在と過去の財務指標が比較しやすいように、GAAPベースの財務指標と非GAAPベースの財務指標がどのような関係にあるのかも明らかにしています。この情報を活用すれば、関連するGAAP財務指標から、株式報酬費用、買収関連費用、和解費用、関連会社以外への投資による損失、減債償却に関連する支払利息、および該当する場合には、これらの項目に関連して発生する税金の影響を除外することができます。フリー キャッシュ フローは、営業活動の収益から有形固定資産および無形資産の購入費を差し引いた GAAPベースのキャッシュ純額として算出されます。非GAAP財務指標の提示は、過去から続く財務状況の変遷を理解しやすくするものであるとNVIDIAでは考えています。なお、NVIDIAが提示している非GAAP財務指標はそれのみを独立して見るべきものでもなければ、GAAPベースで用意された業績を代替するものでもありません。また、NVIDIAが提示する非GAAP財務指標は、他社が提示する非GAAP財務指標とは異なる可能性があります。

より詳細な 2021 年会計年度の通期と第 2 四半期の業績は、こちらをご覧ください。

NVIDIA について
1999 年における NVIDIA (NASDAQ 表示: NVDA) による GPU の発明は、PC ゲーミング市場の成長に爆発的な拍車をかけ、現代のコンピューター グラフィックスを再定義し、並列コンピューティングに革命的変化を起こしました。最近では、GPU ディープラーニングが最新の AI (次世代コンピューティング) に火をつけ、世界を知覚し理解することができるコンピューター、ロボット、自律走行車の脳として GPU は機能しています。詳細は、こちらのリンクから: www.nvidia.com/ja-jp/