NVIDIA、2023 年会計年度第 2 四半期の業績を発表

  • 四半期売上高は 67 億ドルで、前年同期より 3% 増
  • データセンターの売上高は 38 億 1,000 万ドルで、前年同期より 61% 増
  • 四半期の株主還元は 34 億 4,000 万ドル

2022 年 8 月 24 日、カリフォルニア州サンタクララ -- NVIDIA (NASDAQ: NVDA) は、2022 年 7 月 31 日に終了した第 2 四半期の売上高が 67 億ドルになったことを発表しました。これは前年同期からは 3% 増、前四半期からは 19% 減となります。

米国 GAAP に基づく業績では、第 2 四半期の希薄後 1 株当たりの利益は 0.26 ドルで、前年同期からは 72% の減少、前四半期からは 59% の減少となりました。非 GAAP に基づく希薄後 1 株当たりの利益は 0.51 ドルで、前年同期からは 51% の減少、前四半期からは 63% の減少となりました。

NVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) は、次のように述べています。「NVIDIA は、厳しいマクロ環境の中でサプライ チェーンの移行をうまくやり遂げようとしており、それに成功するでしょう。」

「NVIDIA の先駆的な取り組みであるアクセラレーテッド コンピューティングと AI は、産業を変革しています。オートモーティブはテクノロジ産業になりつつあり、NVIDIA の次の 10 億ドル規模のビジネスになろうとしています。AI における進歩は、創薬から気候科学、ロボティクスまでの分野でブレイクスルーを加速すると同時に、NVIDIA のデータセンター ビジネスの推進要因となっています。」

「来月の GTC カンファレンスが楽しみです。NVIDIA はそこで、RTX における新たな進歩、AI のブレイクスルー、そしてインターネットの次の進化段階であるメタバースにおけるブレイクスルーを共有する予定です。ぜひご参加ください。」

2023 年会計年度第 2 四半期に、NVIDIA は、株式買い戻しおよび現金配当で 34 億 4,000 万ドルの株主還元を実施しました。これは第 1 四半期における 21 億ドルの還元に続くものです。取締役会が承認した 2023 年 12 月までの当社の株式買い戻しプログラムの残高は 119 億 3,000 万ドルです。NVIDIA は当会計年度において株式買い戻しを継続する予定です。

NVIDIA は、2022 年 9 月 8 日を配当基準日として、2022 年 9 月 29 日に 1 株当たり 0.04 ドルを次回四半期現金配当として支払う予定です。

2023 年会計年度第 2 四半期の概要

GAAP ベース
(単位: 百万ドル 1 株当たりのものを除く) Q2 FY23 Q1 FY23 Q2 FY22 Q/Q Y/Y
売上高 $6,704 $8,288 $6,507 19%減 3%増
売上高総利益率 43.5% 65.5% 64.8% 22.0 bps増 21.3 bps増
営業費用 $2,416 $3,563 $1,771 32%減 36%増
営業利益 $499 $1,868 $2,444 73%減 80%減
純利益 $656 $1,618 $2,374 59%減 72%減
希薄後 1 株当たりの利益 $0.26 $0.64 $0.94 59%減 72%減
非 GAAP ベース
(単位: 百万ドル 1 株当たりのものを除く) Q2 FY23 Q1 FY23 Q2 FY22 Q/Q Y/Y
売上高 $6,704 $8,288 $6,507 19%減 3%増
売上高総利益率 45.9% 67.1% 66.7% 21.2 bps減 20.8 bps減
営業費用 $1,749 $1,608 $1,266 9%増 38%増
営業利益 $1,325 $3,955 $3,071 66%減 57%減
純利益 $1,292 $3,443 $2,623 62%減 51%減
希薄後 1 株当たりの利益 $0.51 $1.36 $1.04 63%減 51%減

見通し
2023 年会計年度第 3 四半期については、以下のように予想されます。

  • 売上高は、59 億ドル ± 2% となる見込みです。ゲーミングおよびプロフェッショナル ビジュアライゼーションの売上高は、前四半期から減少する見込みです。これは、OEM およびチャネル パートナーが、現在の需要水準に合わせたり NVIDIA の次世代商品に備えたりするために在庫を減らしていることが要因です。減少の一部は、データセンターおよびオートモーティブの売上高が前四半期から増加することで相殺されると見込んでいます。
  • 売上高総利益率は、GAAP ベースが 62.4% ± 0.5%、非 GAAP ベースが 65.0% ± 0.5% となる見込みです。
  • 営業費用は、GAAP ベースが約 25 億 9,000 万ドル、非 GAAP ベースが約 18 億 2,000 万ドルとなる見込みです。
  • GAAP ベースおよび非 GAAP ベースのその他の利益および費用は、費用が約 1,000 万ドルとなる見込みです (関連会社以外への投資による損益は除く)。
  • GAAP 税率および非 GAAP 税率は、9.5% ± 1% となる見込みです (個別項目は除く)。

ハイライト
前四半期の業績発表以降に、NVIDIA では以下の分野での進展がありました。

データセンター

ゲーミング

  • 第 2 四半期売上高は 20 億 4,000 万ドルで、前年同期から 33% 減少し、前四半期から 44% 減少しました。
  • RTX ON のゲームおよびアプリは 30 本増加し (『A Plague Tale: Requiem 』、『 Evil Dead: The Game 』、『F1 22 』など) 、合計で 280 本を超えました。
  • GeForce RTX 3080 Ti を搭載した史上最速のノート PC、2-in-1 コンバーチブル ゲーミング ノート PC および幅広い種類の Studio ノート PC を導入し、GeForce® RTX™ および NVIDIA Studio™ ノート PC の機種数は 180 を超えて過去最高になりました
  • 『原神』、『Evil Dead the Game』、『Mass Effect Legendary Edition』および『Loopmancer with RTX』を含む 80 本のゲームが新たに加わり、GeForce NOW™ ライブラリが拡大しました。これにより、対応するゲームの数は、合計で 1,350 本を超えました。

プロフェッショナル ビジュアライゼーション

  • 第 2 四半期売上高は 4 億 9,600 万ドルで、前年同期から 4% 減少し、前四半期から 20% 減少しました。
  • 産業向けメタバースを可能にし、AI 駆動型のデジタル ツイン テクノロジの利用を増加させるために、Siemens とのパートナーシップを拡大しました
  • 本物そっくりのバーチャル アシスタントやデジタル ヒューマンを構築しカスタマイズすることを容易にする、クラウドネイティブな AI モデルおよびサービスのスイートである、Omniverse™ Avatar Cloud Engine を発表しました。
  • 3D ワールド向けのオープンソースかつ拡張可能な言語である Universal Scene Description を発展させ、オープン メタバースの基盤とするための、大規模なイニシアティブを発表しました。
  • 新しいフレームワーク、ツール、アプリおよびプラグインを備えた Omniverse のメジャー リリースを発表しました。Omniverse USD エコシステムは 11 の新しいコネクタを含め、合計 112 となりました。
  • メタバースの基盤構築に最適な方法に関して他のメンバーと調整するため、メタバース標準化フォーラム (Metaverse Standards Forum) を共同で設立しました。

オートモーティブ

  • 第 2 四半期売上高は 2 億 2,000 万ドルで、前年同期から 45% 増加し、前四半期から 59% 増加しました。
  • NIOLi AutoJIDU、および Human Horizons といったパートナーによる、DRIVE Orin™ コンピューティング プラットフォームを使用した新型車を導入する計画と、Pony.ai がその自動運転トラックおよびロボタクシーのライン全体で DRIVE Orin を使用することを発表しました。

NVIDIA CFO によるコメント
NVIDIA のエグゼクティブ バイス プレジデント兼最高財務責任者 (CFO) であるコレット クレス (Colette Kress) による本四半期に関するコメントを、https://investor.nvidia.com/でご覧いただくことができます (英語)。

カンファレンス コールおよび Web キャスト情報
2023 年会計年度第 2 四半期の業績とおよび現在の財務見通しについてのアナリストおよび投資家とのカンファレンス コールは、NVIDIA のインベスター リレーションズ ウェブサイト、 http://investor.nvidia.com でアクセス可能です。Web キャストは録音され、NVIDIA の 2023 年会計年度第3四半期決算についてのカンファレンス コールが開催されるまで再生できます。

非 GAAP 財務指標について
NVIDIA では、GAAP ベースの要約連結財務諸表に加え、一部の項目については非 GAAP ベースの財務指標を使用しています。使用している非 GAAP 財務指標は、非 GAAP ベースの売上高総利益、非 GAAP ベースの売上高総利益率、非 GAAP ベースの営業費用、非 GAAP ベースの営業利益、非 GAAP ベースのその他の利益(費用)(純額)、非 GAAP ベースの純利益、非 GAAP ベースの希薄後 1 株当たり純利益あるいは利益、ならびにフリー キャッシュ フローです。また、現在と過去の財務指標が 比較しやすいように、GAAP ベースの財務指標と非 GAAP ベースの財務指標がどのような関係にあるのかも明らかにしています。この情報を活用すれば、関連する GAAP 財務指標から、株式報酬費用、買収関連およびその他の費用、寄付金, IP 関連費用、関連会社以外への投資による損益、減債償却に関連する支払利息、および該当する場合には、これらの項目に関連して発生する税金の影響、州法の認可を受けた税制優遇措置および外国税に関する税制優遇措置を除外することができます。フリー キャッシュ フローは、営業活動の収益から不動産や設備、無形資産に関連する購入費と不動産や設備、無形資産に関連する主な支払いの両方を差し引いた GAAP ベースのキャッシュ純額として算出されます。非 GAAP 財務指標の提示は、過去から続く財務状況の変遷を理解しやすくするものであると NVIDIA では考えています。なお、NVIDIA が提示している非 GAAP 財務指標はそれのみを独立して見るべきものでもなければ、GAAP ベースで用意された業績を代替するものでもありません。また、NVIDIA が提示する非 GAAP 財務指標は、他社が提示する非 GAAP 財務指標とは異なる可能性があります。

より詳細な 2023 年会計年度第 2 四半期の業績は、こちらをご覧ください。

※NVIDIAによるGeForce NOW運営地域のメンバー向けのサービス、国内は対象外

NVIDIA について
1993 年の設立以来、NVIDIA (NASDAQ表示: NVDA) はアクセラレーテッド コンピューティングにおける先駆者となってきました。当社が 1999 年に発明した GPU は、PC ゲーミング市場の成長に拍車をかけ、コンピューター グラフィックスを再定義し、そして現代的人工知能 (AI) の時代を引き起こしました。NVIDIA は今や、産業を再構築するデータセンター規模のソリューションを持つフルスタック コンピューティング企業です。詳細は、こちらのリンクから: https://nvidianews.nvidia.com/